およそ立川の風景とは思えない「SORANO HOTEL」のインフィニティプールからの景色

【木村ヒデノリのTech Magic #109】 立川に移住して4年ほどになる。現在の住居が駅徒歩3分と好立地で管理も行き届いていたのが理由だ。徒歩3分で数百万というコスパは都内でも郊外に限られるだろう。ただあまりにも郊外に行きすぎると23区に出づらいし、買い物も不便だ。「駅近で、価格は安く、買い物にも困らなくて、都内にもすぐに出たい!」こんな筆者のわがままを見事に叶えてくれた街、それが立川である。 引っ越しをした2018年当時から理想的な街だった立川だが、現在も発展が目覚ましい。特に最近駅前にオープンしたGREEN SPRINGSはセンスの良い専門店や飲食店、ホテルが一緒になった複合施設で人気が高い。今回はその中に燦然と立つホテル「SORANO HOTEL」に滞在し個人的に大いに感動したのでその素晴らしさをお伝えしたい。

立地条件が素晴らしい! 都内駅近で自然を感じられるホテル

立川は23区外でありながら利便性にすぐれた街だ。駅前にはIKEAがあったり、伊勢丹・高島屋があったり、大型家電量販店があったりと通常もっと郊外へ行かないと存在しない大きな商業施設とデパートなどの都市部の施設が共存する稀有な立地だ。

都内には珍しく駅前付近に広い土地を残しており、そこにはららぽーとなどの商業施設も建設され、モノレールも相まって非常にアクセスしやすい構造になっている。駅前からモノレール何駅分にも渡る広大な昭和記念公園も他地域にはない魅力。中に入れば都内では珍しい自然や生き物と触れ合えるのも良い。

こうした立地を十二分に活かす形で建てられたのがSORANO HOTELだ。「Well-being-心にもからだにも健やかであること-」をコンセプトとし、新宿からたった30分で非日常を味わうことが可能。中でも目玉なのは10~11Fにまたがる「SORANO SPA」には屋上に60mのインフィニティプールがあり、水と境目のない幻想的な景色を一望できる。81室の客室全てがパークビューで、日中は自然豊かな公園と家族連れが遊ぶ光景、日没には夕焼けにそびえる富士山と日本の魅力を凝縮したような体験ができる都内で唯一のホテルとなっている。

筆者が滞在したのは3階のWa Modernガーデンテラスだったが、17平方メートルとかなり広いテラスと植栽が植えられ、すぐ下には道路があるはずなのに視界には公園や木々しか入ってこない。夜間はとても静かで、広いソファに娘と2人、娘はその場所が気に入って寝てしまうほどだった。義理の姉夫婦の誕生日記念もあったので、大人4人、子供3人と大所帯だったが部屋の広さも十分で非常に快適に過ごせた。

温泉水のインフィニティプール、スパ施設も充実

SORANO HOTELではスパ施設内で独自掘削した温泉水を使用。インフィニティプールで過ごして少し肌寒いなと感じたら10Fのジャグジーやナノミストサウナで温まることもできる。

もちろんプール自体も温泉水なので寒い季節も利用できるし、施設全体が水着での利用となっているため、男女や親子みんなで楽しめるのだ。グレードの高いホテルに宿泊しても、スパ施設は男女分かれていることが多いため、1人で楽しむしかないことが多い。その点SORANO SPAでは子供まで一緒に楽しむことができるので非常に良いと感じた。

脱衣所が入念に考えられているのにも感動した。シャワールームにはレーダーハースのアメニティを採用。レーダーハースはオーストリアの企業で、オーガニックスキンケア製品に定評のあるブランドだ。ウィーンの研究所で厳選されたオーガニック原料とエッセンスを使用した製品はコンセプトのWell-beingとも合致している。香りや品質も素晴らしく、一連の体験をさらにもう一段階上げてくれる。水着用の脱水機も完備されているので、脱水した水着にバスローブという出立ちでそのまま部屋まで移動できる。こういうUXも作り込まれたクオリティの高いホテルが地元にできたというのうれしい限りだ。

食事と遊びも一つの拠点で完結することがラグジュアリー

例えば、ハワイの良いホテルに泊まるというのも贅沢な体験だが、SORANO HOTELでは遠方に出かける時間と交通費を別のものにかけられるのが最大の利点。ホテル内でコンセプトに合った自然派の食事を楽しむのも良し、GREEN SPRINGS内のさまざまなレストランから好きな店舗を選ぶのも良し、だ。

子供がいる場合には昼間昭和記念公園に出かければ好きなだけ遊べるし、大人もサイクリングなど体を動かすアクティビティができる。もちろん、デパートや商業施設でショッピングを楽しむのも良い。GREEN SPRINGSにはスタイリッシュなアウトドア用品で有名なmuracoや北欧輸入家具のBoConcept、デザイン性の高いグリーン&インテリアを扱うRustもある。

さらにはIKEA立川も徒歩圏内なので、数日滞在しても飽きることがないボリュームだろう。こうした施設が1箇所に集まっているので、時間やお金を効率よく使える。これが今読者に最もおすすめしたい贅沢だ。不要なところを削ぎ落とし、使いたいところに思い切り使う。交通費がかからない分、奮発してスイートルームを取るのもいいし、ある程度のグレードに抑えて思い切りショッピングするのも良さそうだ。無駄なところに使わないのが現代流のラグジュアリーではないだろうか。

SORANO HOTELでは1室料金になっているため、利用シーンに応じて予算を設定できるのも良い。今回の場合、1室が4万円弱だったので大人1人あたり1万数千円でこの体験ができたことになる。(料金は季節によって変動するのでハイシーズンではもっと高くなることもある、公式ウェブサイトで確認ができる)もう少しグレードの高い部屋は8万円台だが、贅沢な時間を2人でゆっくり過ごしたい場合などに良いだろう。今後立川には浅田真央さんプロデュースのスケートリンクが建設予定など、さらなる発展が期待されている。個々のニーズに合った贅沢を存分に楽しんでほしい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)

木村ヒデノリ

ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。

普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

https://www.youtube.com/rekimuras

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