「神宮外苑地区のまちづくりプロジェクト」始動

三井不動産、明治神宮、日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事の4社は5月19日、神宮外苑地区のまちづくりに関する整備計画を発表した。

4社は、2018年11月に東京都が策定した「東京2020大会後の神宮外苑地区のまちづくり指針」を踏まえ、神宮外苑地区の新たな100年に向けたまちづくりについての議論を進めてきたが、2020年2月に東京都公園まちづくり制度実施要綱に基づく公園まちづくり計画の提案書を提出し、2021年7月の同制度の適用許可を経て、同年7月14日に都市計画提案を行い、今年3月10日に東京都から都市計画決定の告示がされた。

都市計画決定を受け、「スポーツを核とした神宮外苑地区の新たな100年に向け、誰もが気軽に訪れ楽しむことが出来る公園の再編と、広域避難場所としての防災性を高める複合型の公園まちづくり」をビジョンとし、2024年の新築着工、2036年の全体竣工に向けて、各関係機関等との協議を進めながら、今後具体的な整備計画を検討する。詳細については、新設したプロジェクトサイトで順次公表していく。

まちづくりにあたっては、神宮外苑が、緑地や文化スポーツ施設の提供を通じて、できる限り多くの人々に開放することを趣旨として創建された歴史的経緯を踏まえ、既存施設で現在行われている競技の継続に配慮しながら地区内の老朽化したスポーツ施設などの建替えを促進することにより、大規模スポーツ施設などが集積し、国内外から多くの人々が集うまちを創造する。また、広場や主要スポーツ施設等については、都立明治公園と一体となった大規模災害時の防災拠点として位置付けることにより、エリア全体としての防災性を強化することで、創建の趣旨を受け継ぎ、誰もが利用しやすく、安全・安心・快適で魅力的なまちを形成する。

みどりとオープンスペースの整備にあたっては、神宮外苑いちょう並木から明治神宮聖徳記念絵画館を正面に臨む首都東京の象徴となる4列のいちょう並木のビスタ景を保全し、緑豊かな風格ある景観を創出するとともに、また樹林地などの緑豊かな自然環境の保全・利活用など、エリアごとの特性をふまえつつ、新たな100年に向けた多様な緑化を計画し、推進していく。

樹木については、神宮外苑創建の成り立ちを踏まえ、計画地の先人の想いや歴史に想いをはせながら1本1本の樹木を大切に扱い、樹木の状態などの詳細な調査を行い極力保存または移植を行う。また新たな植栽にあたっても、計画地周辺に残存する緑地の構成種を中心としつつ、動植物の生息・生育環境にも配慮しながら、例えば市民参加の植樹など、市民の思いを表すことができるよう新たな神宮外苑のみどりを作り、守る取り組みも検討し、より多くの人々に開かれた良質な公園的空間を実現すべく今後具体的な検討を進めていく。

地区の魅力や活力の増進に資する多種多様な機能の導入を図り、誰もが利用できる空を感じ緑に潤う憩いの場、および、広域避難場所としての位置づけを踏まえた避難のための防災拠点ともなり得る新たな緑地・広場を、多くの人々に開かれた庭として創出すべく、検討していく。今回の計画により、新たな神宮外苑として、次世代につなげていくことを目指す。

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