ファーウェイは5月26日にメガネ型のオーディオ機器、オーディオグラスの新製品「HUAWEI Eyewear」を発売した。オーディオグラスは今、複数企業が相次いで市場に参入している注目の新分野だ。2020年から21年にかけてモバイルバッテリーで知られる多摩電子工業やゲーミングデバイスメーカーのRazer等が製品を発売。今年6月1日にはAnkerも新規参入した。この分野で、最も先行しているのは世界的なオーディオ機器メーカー、BOSEだ。同社は2019年10月に「BOSE FRAMES ALTO」を発売。現在まで計4製品を展開している。家電量販店・ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」をもとに、動向をまとめた。
BOSEが販売するワイヤレススピーカーの中で、「BOSE FRAMES」シリーズが占める販売台数構成比を見ると、特に初動では大きな反響があった。それまでなかった斬新なデバイスということもあって、シリーズ第1弾の「BOSE FRAMES ALTO」を発売した19年10月には32.4%と大きな構成比を占めた。ガジェット好きで新しい商品に敏感な層の反応が良かったことが伺える。シリーズ第2弾の「BOSE FRAMES RONDO」を発売した20年1月、続く2月も25%前後を記録。その後は、22年3月にセール価格で販売した影響で一時的に16.8%に構成比が上昇するも、基本的には10%前後で推移している。
この数年、完全ワイヤレスイヤホンを筆頭に、ネックスピーカーや骨伝導イヤホンなど、新しいオーディオ機器が次々登場している。今後、オーディオグラス市場がどれだけの規模になるかは未知数だが、今後注目すべき製品の一つだ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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