川崎市内全域をジャズで彩る「かわさきジャズ」の秋が今年も開催される。7月11日(月)、ミューザ川崎内でメディア発表会が行なわれ、主催の川崎市・福田紀彦市長らが出席した。
2015年に始まったかわさきジャズは今年で8回目。「ジャズは橋を架ける」を合言葉に、人や地域、時代や価値観をつなぐコンセプトは、「分断の時代」と言われる現代にこそ必要なものだろう。柱となるのは3つの「BRIDGE」。
【MUSIC BRIDGE】
7会場での11公演のホールライブが中心。目玉は大西順子がカルテットとオーケストラを率いる、ミューザ川崎シンフォニーホールでの公演[11月13日(日)]。大西自身も「ミューザでやるなら何をやろう」と、目下張り切って構想中という。熱いサルサのオルケスタ・デ・ラ・ルス[10月30日(日)]、カリスマ菊地成孔が手兵ペペ・トルメント・アスカラールを率いる公演[11月3日(木・祝)]も見逃せない。
【PEOPLE BRIDGE】
カフェや街角など、街のすべてがかわさきジャズのステージ。好評の川崎競馬ジャズナイト[9月16日(金)]や話題の工場夜景が楽しめるジャズクルーズ[10月15日(土)29日(土)]はもちろん、新たに岡本太郎美術館でのライブも[10月15日(土)]。公募ミュージシャンによるイベントもあり。われと思わん方は公式サイトへ。
【FUTURE BRIDGE】
新たな注目が東京交響楽団とのコラボによる「かわさきBRIDGEオーケストラ」。障害の有無もジャンルも超えたインクルーシブなワークショップだ。
草壁悟朗・かわさきジャズ実行委員長の話
「コロナ禍の中での開催は、心の中でブレーキを踏むような感覚もあったが、昨年も1万4千人の方にご来場いただき、川崎の秋の定番として定着していることを感じている。今年も、コアなジャズ・ファンからさまざまな年代のみなさんに楽しんでいただけるプログラムを用意した」
福田紀彦・川崎市長の話
「川崎は多様性のある、文化のるつぼのような街。ジャズが最も合う。小学生のためのワークショプのあるジャズ・フェスティバルは少ないし、競馬場でのジャズナイトやジャズクルーズ、岡本太郎美術館とのコラボなど、橋を架けまくっている。コロナ禍でも止まらない進化にワクワクしている」
「かわさきジャズ2022」は9月16日(金)から11月23日(水・祝)まで。プログラム詳細は公式サイトへ。
(宮本明)
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