新商品発表会に登壇した「なかやまきんに君」(右)と日本ピザハット・コーポレーションの中村昭一代表取締役社長

小麦粉の高騰で国産米の活用が見直されている。日本ピザハットは8月17日、小麦粉を使ったピザ生地の代わりに国産米100%のライス生地を使った「ごはんピザMY BOX(マイボックス)」の新商品発表会を開催。8月22日から全国のピザハットで、ごはんピザ3種類とハットフライポテト、ナゲット2個がセットになった一人用ピザセットとして「和風セット」「欧風セット」「米国風セット」の3種類を販売する。価格はデリバリーで1350円、持ち帰りで1000円。

「価格の影響を受けにくいお米に注目」

日本ピザハット・コーポレーションの中村昭一代表取締役社長は新商品の開発背景について「小麦を主体とした商品を提供するピザハットは、国内自給率がおおよそ100%で安定的に確保でき、かつ世界情勢による価格の影響を受けにくいお米に注目した」と語った。

発表会も「お米の日」である8月18日の前日を狙って開催した。また、「ごはんピザMY BOX」を一人用のセットにしたのも、コロナ禍による個食需要の高まりを意識した。実際、21年1月から販売中のおひとりさま専用ピザセット「MY BOX」も好評とのことだ。

農林水産省によると日本人1人あたりの米消費量は1962年をピークに減少傾向にあり、約50年で4割も減少。若者の間での「コメ離れ」が進んでいる。ピザハットが国産米100%のライス生地を使ったメニューを開発することで、米の消費拡大への貢献も目指すという。

ダイエット中のなかやまきんに君もピザを食べる?

発表会にはスペシャルゲストとして自称、声の大きなボディビルダーこと「なかやまきんに君」が登場。いつものテーマ曲にのせてシルエットでポーズを決めながら、幕を破る派手なパフォーマンスで現れた。ボディビルダーとして年間通じて毎日、7割ぐらいで同じものを食べ、残り3割を自由に食べているという食生活を披露。自由な時間にピザを食べたりしているという。

特に今回は、8月末の大会参加に向けてダイエット中で、身体を絞り上げる最終調整の最中とのこと。控室でも試食するのを我慢し、発表会での試食を楽しんでいた。

「ダイエットするというと糖質制限として、糖質と食物繊維を合わせた栄養素である炭水化物の制限をイメージされますが、その言葉だけが走ってしまい、とにかくごはんや小麦製品を抑えればダイエットにつながると思っている方もいますが、そうではありません。しっかりと、複合炭水化物であるごはんや小麦製品、麺をしっかりとらないといけないのです。制限すべきは、砂糖などが含まれる単純糖質なのです。とらないことは難しいですが、単純糖質を制限するのです。僕もダイエット中で量に限りはありますが、ごはんをしっかりと食べています。皆さんも、この点はボディメイクやダイエットの面でも意識してほしいです」と、なかやまきんに君は糖質制限に対する誤解について語った。

日ごろから身体を鍛え、2006年には米国「筋肉留学」でサンタモニカカレッジを卒業(運動生理学)しているなやかまきん君だけあって、流ちょうに説得力のある説明をしていたが、最後には「僕はお笑い以外では、かんだことがありません」と落とし、笑いをとっていた。

「ごはんピザMY BOX」のピザ種は、和風セットが「焼肉牛カルビ、てりやきチキン、明太マヨしょうゆ」、欧風セットが「イベリコ豚とバジル、海老とオマールソース、ミラノ風ソーセージ」、米国風セットが「ガーリックシュリンプ、バーベキューポーク、ペパロニラバー」となっている。