海外旅行するにあたって、リーズナブルで短い日程で行ける国として候補にあがってくるのが、アジア。いくつか気になる国がある中、今回香港政府観光局からのお声がけもあって、香港の新しい魅力を探るべく、現地に取材に赴いた。

実は香港を訪れたのは、2008年以来4年ぶりだが、今回、実際に香港の地を踏んで感じたのは”洗練されていて、インターナショナル”! 以前訪れたときよりもずっと国際都市としての貫禄に満ち溢れている。

街を歩けば、飲食店やブティックが密集、ショッピングモールやスーパーマーケットなどは海外商品があちこちで売られている。

香港といえば、もともとはイギリス文化の統治下で貿易港として発展した経済都市。衣食住や文化、娯楽などありとあらゆる面において、中国各地やヨーロッパ、東南アジアなどの影響を受けてきており、今もなお、そのことがこの国のいちばんの魅力となっているようだ。

ではいったいどこに行けば、何を食べれば"ハズレ"がないのか?
香港政府観光局=地元の香港ツウがおすすめする「食・ショップ・観光スポット」をここでは紹介していきたい。
 

香港"食"の定番:進化し続ける中華料理

私自身、香港を訪れる度に驚くのが、なんといっても中華料理のウマさ!

伝統の広東料理や北京料理などはもちろん、点心、麺、粥、スイーツ……とにかく種類も豊富で、食材や調理方法もバリエーション豊かだ。

今回の旅の通訳であり、生粋の香港人のアレックスさんいわく、「香港人は普段は”外食中心”。しかも、高くておいしいのは当たり前で、安くておいしいものを追い求める傾向にある」とのこと。みんなで食する文化をすごく大事にしていて、日本人のような”ひとりでサラメシ!”というのはあまり理解できないようだ。だから、香港人の”食”へのこだわりはハンパじゃない。そんな食通の香港人におすすめされ、絶賛したいお店は

「Kowloon Tang」(https://www.kowloontang.com/)

ここは、「あまり人に教えたくない」くらい、何を食べてもおいしい!

 

北京ダックのアヒルを育てることから、彼の修行ははじまる

中でもイチオシは北京ダックで、口に入れた途端、じゅわっとダックの皮が舌の上でとろけたのは生まれて初めて!

皮を食した後はしっとりと焼かれたクレープ生地に肉と野菜を巻いて、サワードレッシングにつけて食べます。これがまた、美味!

この店は北京ダッグに相当凝っていて、まずはダックとなるアヒルを見つけて、手塩にかけて育てることから始めるそう。

ほかの料理も手が混んでいて、アイデアにもあふれていて、何よりも日本人好みの繊細な味付けが嬉しい。

 

 

 

上が、北京ダックの皮、下の肉は真ん中のサワーソースをつけて食べるのがおすすめ。
香港人の通訳、アレックスさんものけぞるほどの美味しさ!
 

場所は尖沙咀(Tsim Sha Tsui)の九龍駅上のビル内にあり、空港からのアクセスも良くて便利。価格も日本より、断然リーズナブル!ぜひ旅の始まりか、締めに訪れてみてほしい。

続いて「香港に来たら、やっぱり飲茶を」という人へおすすめしたいのは「廣東茶居」(Canton Deli)。ハーバーシティのゲートウェイアーケード内にある飲茶店で、ヴィクトリア・ハーバーの景色を眺めながら、幅広い料理が味わえるのがウリ。

 

入り口の看板。ショッピングモール内にあり、アクセス便利。
店内から、ハーバービューを一望
定番の青菜炒め。食感がアスパラガスのよう。
 

薬膳スープ、湯葉巻きのオイスターソース煮、魚の切り身や、ザーサイなどがふんだんに入った粥。そして定番の青菜炒め。

青菜はまるでアスパラのような食感が感じられて、コクがあり絶品。あと、写真に鳥の頭が写っているのがわかるかもしれないが、新鮮な鶏肉も味わい深かった。

 

皮はパリッ、肉は弾力ある味わいの鶏肉。塩コショウだけで箸がすすむ。
香港では定番のお粥。具がいっぱいで、体にも良さそう。
香港飲茶デザートとして、最近人気なメロンパン。お腹いっぱいでも食べれます。
 

予算は一人1500円ほどで、お腹いっぱいに。4,5人で行くと、たくさん種類が食べれるのでお得だ。