近年、エンタテインメントの一ジャンルとして確かな地位を確立した「動画投稿」とそのクリエイター(YouTuber)にフィーチャーした初の大型展示「動画クリエイター展」が先日より、東京・台場の「日本科学未来館」にて開催されている。
同展は「爆誕」「傑作」「体験」「未来」という構成となっており、特に「傑作」では、“実験系”から“教育系”、歌や料理など様々なジャンルで、若い世代を中心に絶大な人気を誇る9組(おめがシスターズ、鹿の間、しらスタ、葉一、はじめしゃちょー、ひまひま、フィッシャーズ、ポッキー、リュウジ)のYouTuberに着目。
各クリエイターのブースが置かれ、彼らの撮影スタジオが忠実に再現されているほか、限定動画やその素顔やクリエイティブに迫るインタビュー、実際に撮影で使用されている貴重なアイテムなどが展示されている。
チャンネル登録者数1000万人を超える人気YouTuberはじめしゃちょーのブースには、ファンにはおなじみの巨大なクマのぬいぐるみが展示されており、フィッシャーズは動画にも登場した巨大ロボ、おめがシスターズは、こちらもファンにはおなじみの“うんちゃん”の巨大なオブジェを展示している。
また、ここだけで見られる限定動画も各クリエイターの工夫と遊び心が満載。鹿の間は「簡単に韓国アイドル顔になるメイクテクニック」の動画を上映。ゲーム実況のポッキーは、普段はゲームをプレイする側だが、本展ではポッキー自らゲーム"動画クリエイター展への大冒険"を制作している。
「体験」ではクリエイターたちのオリジナルコンテンツを通して動画の世界を体験することができる。「フィッシャーズ企画!仲間とともにヒーローになってみた!」では、フィッシャーズふんするヒーロー「大漁戦団サカナンジャー」と一緒に浜辺を汚すゴミ怪人たちを的当てでやっつけるゲームが体験できる。「はじめしゃちょー公認! 開封の舞っぽいことをしてみた」では、タイミングに合わせて箱を叩くと、はじめしゃちょーの動画でおなじみの“開封の舞”が出来上がる。
また「爆誕」では、インターネットの興隆からSNSの発達、動画発信…と現代にいたるまでの変遷をたどり、いかにして動画クリエイターが台頭したのかを知ることができる貴重な機会となっている。
特別展「動画クリエイター展」は日本科学未来館にて2023年4月2日(日)まで開催。
文章:くろずなおき