
ハローキティやマイメロディをはじめ、実に450以上ものキャラクターを生み出し、2020年には創業60周年を迎えたサンリオ。その歴史=日本の“カワイイ”文化の歩みを紐解く史上最大規模の展覧会「サンリオ展 ニッポンのカワイイ文化60年史」が、京都市京セラ美術館にて開催されている。
まず、本展のシンボル・アートである約4mもの『Unforgettable Tower』(増田セバスチャン作)に出迎えられ、サンリオの歩みを5章に分けて追う展示内容に。創業当初は水森亜土ややなせたかしら外部のイラストレーターを起用したグッズ作りや出版業にも力を入れていたという原点に触れながら、最初のオリジナルキャラクター・パティ&ジミーなど、数々のキャラクターを深掘りする。キャラ誕生に至る背景からは、当時のスタッフたちの情熱がひしひしと感じられることだろう。特に数多く残るマイメロディの原画は、そのデザイン性の高さと普遍性に驚かされるに違いない。その他、時代に合わせてモチーフも変化していく様子や、今はお目にかかることができない懐かしいキャラクターにもスポットを当てる。商品開発、ショップづくりのモットーといった細部までこだわりを投影する姿勢に、ものづくりの奥深さを知る機会にも。
圧巻は1975年に創刊し、現在まで絶えず発行を続ける機関紙『いちご新聞』のギャラリーだ。表紙で埋め尽くされた壁で“カワイイ”の変遷を一望できるほか、両親への感謝やいじめ問題にも寄り添った過去記事も。サンリオがキャラクターに投影する「カワイイ」「楽しい」「思いやり」「友情」といったメッセージを『いちご新聞』からも、しっかり届けていることが分かる。
ハローキティに迫る第4章では、子どものものだったキャラクターグッズを大人も持ちたくなるものへと発展させ、さらには日本の“カワイイ”文化を世界へも浸透させたハローキティの活躍ぶりを提示。気鋭作家たちがサンリオをモチーフに創作した現代アートとのコラボも見応えたっぷりだ。なお、本展は撮影OKとあって、巨大なハローキティやマイメロディなどのフォトスポットも多数。オリジナルグッズが並ぶミュージアムショップも長居は必至と、じっくり時間をかけて巡りたい。
商業性よりもいかにカワイイか、いかにときめきをもたらすキャラクターかを追求し、3世代以上にわたり愛され続けるサンリオキャラクター。それらが生まれた源泉や、“カワイイ”がもたらす未来をも見据えた「サンリオ展」は、12月11日(日)まで。
取材・文・撮影:後藤愛
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