江の島のトンビポイントへ

紙ポスターではなく頑丈なスチール製。季節に関係なく、年間を通じて注意喚起の模様
 

江の島の地を踏むと、さっそく「トンビに注意」の看板が目に入った。

まずは第一の注意ポイント。すぐ側のお店「貝作」さんに聞いてみよう。

磯料理「貝作」の吉田さん
 

トンビの被害状況を聞くと、「減ったわね」と吉田さん。「商品を渡す時、トンビに気を付けて! と声かけを行ってるもの」とも。過去には、日に十数度とあった被害も、最近は多くても(目の前で)見るのは1~2度だそう。

「トンビは道に落とした食べ物もさらっていくのよ。(トンビが)急降下してきて危ないでしょ? だからウチでは道に落とした食べ物はすぐに拾って捨ててるの」

近くのゴミ箱。漁ることができないようフタがしてあった

地道な「餌を与えない」活動。ありがとうございます!

「せっかく観光に来てるんだもの。楽しい思い出を持って帰ってほしいじゃない」
いいな、その心遣い。

ところでトンビはソフトクリームが好きって聞いたんですケド・・・

「それはね、カップのコーンが好きみたい。食べ残して捨てたコーン、さらっていくもの」

そうか、コーンか。

「冷たいアイスとか、トンビは食べられないじゃない(笑)」

言われてみれば、そうだ。

「貝作」のアップルマンゴーアイス(290円)。シャリシャリして美味かった
貝作自慢の海産物。今なら、つぼ焼き、生シラス、焼ハマグリがオススメ
 
大磯からスケッチに訪れた笠原高子さん

もう一人、橋のたもとでスケッチをしていた笠原さんにも聞いてみた

トンビの襲撃は「見ないです、全然。地元の大磯で、やられたことはあるけど・・・」。

よく江の島を訪れるという笠原さん。それでも見ないのか。

ちなみに大磯ではパンを盗られたとか。お気を付けてください!

第一の注意ポイント。写真手前あたりから、奥の鳥居付近で一番被害が多いという
青銅の鳥居は1821(文政4)年のもの。市の指定文化財だ
 
建物の上から獲物を探している? トンビ発見

一番の注意ポイントということで、トンビがやってくるのを待ったが、上空を旋回するのみで一向に襲ってはこない(いいことですが)。

 
猫もとろける暑さの江の島

この日の予想最高気温は35度! だらだら汗が流れて頭がボーッとしてくる。ヘンな人に思われてもナンなので移動することに。

 

次に、観光協会で聞いた「トンビの巣」が多いポイントを歩いてみよう。江の島散策の定番・エスカーに沿った山道ではなく、「下道」を選ぶ。

交番と八坂神社の間が「下道」
木々が深い下道は「かながわの美林50選」選定!
 
巣ではないが枝で休むトンビがいた
 

筆者はトンビの巣を見つけることはできなかったが、頭上でずーっと・・・
「ピィィイィィーーーー・・・ヒュルルルルルゥウゥゥー・・・」という鳴き声が聞こえて少し怖かった。

住処(すみか)に近づいて警戒されたんだろうか・・・(ちなみに下道はひらけた場所でないため、トンビが襲ってくることは、まずないとのこと)。