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東海林:何人かにそんな風に電話をかけたことがあって。お母さんに「V系のライブはすごく体力を消耗しちゃって、ライブが終わってから歩けなくなる人も出るくらいなので、夜に出歩いても非行に走るなんてことはありません!」と(笑)。
めんま:本当にその通りです。みんなアーティストに夢中で必死だから、ライブの後に悪いことをする余裕なんて無いですし(笑)。でもそれを子供の私が親に言っても、当然まったく聞いてくれなくて…(笑)。
だから、東海林さんのような方がテレビでV系の話をしてくださるのが本当に心強くて、親にも「東海林さんが好きなバンドなんだから大丈夫」と説得したりしました(笑)。
東海林:そんなわけで、アーティストのライブに行くとそこに来る女の子たちのことが気になって。ライブで「今日はどこから来たの?」というMCに対して「大阪!」「沖縄!」…最近だと「香港!」とかね。このライブに来るまで、けして安くはないチケット代や交通費を捻出するために、お小遣いを貯めたりバイトをしたり…そうやって想像すると、ひとりひとりがすごく愛おしく感じるのね。
そんな彼女たちがライブで「うわーー!」と盛り上がって汗だらだらになってると「風邪ひかないでね」と思ったり…。本当に可愛いんですよ。このマンガはそういったバンギャルさんの「可愛さ」がよく出てるのよ。
めんま:最近もライブにはよく行かれるんですか?
東海林:行きますよ~。昨年末のLUNA SEAのZeppTokyoのライブは凄かったわね! 本当に感動したわ! だって(近年はアリーナ・ホールクラスの会場でしかライブを行っていない)LUNA SEAがZeppよ?
めんま:その言い方がすでにバンギャルさんに近いものを感じます(笑)。
東海林:それにイベントでR指定も観たりしましたね。今はV系といってもすごく幅が広くなって、ゴールデンボンバーみたいな人たちも出てきて。
めんま:若いバンドもチェックしてらっしゃるんですね。私、東海林さんがセレクトしたコンピレーションアルバムが大好きで。この選曲は本当にV系のことが好きな人が選んでるんだなってわかるから…。
東海林:それは嬉しいわ。「ロッキンママ」と呼ばれてますけど、私自身は「ドコのバンドのこの曲が素晴らしい」とか、批評したりはできないんですよ。本当に観客だから、「格好いい」はわかるけど「音の部分が~」みたいなところはわからないもの。
バンドって全体で醸し出すから誰の楽器の演奏が上手い下手とかじゃないと思ってますし、音楽ライターさんとは違う視点だから、長い間見続けていられるのかもね。