洗脳Tokyoのメンバー(左から守護霊、吉一九兵衛、顚仙)

コロナ禍である2021年に結成し、“アンステレオタイプロックバンド”というワードを掲げながら、高円寺を拠点に活動する3人組バンド・洗脳Tokyo。

全員がボーカルを兼任するスタイルの彼らは、ヴィジュアル系シーンの中でも少し異質な存在で、ジャンルレスな音楽と鮮烈なアートワークを提示しながら、じわじわとリスナーを増やし始めています。

3人が共通して持つアーティストとしての哲学、完全自主制作にこだわる理由など、たっぷりと語ってもらいました!

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  • 守護霊が手掛けた洗脳Tokyoのアーティスト写真
  • 洗脳Tokyo・守護霊(Vo/Ba)
  • 洗脳Tokyo・守護霊
  • 洗脳Tokyo・顚仙(Vo/Gt)
  • 洗脳Tokyo・顚仙

“自分らで完結させる”っていうDIY精神が一番の核。

――まずはバンドの結成と、今のメンバー構成に至るまでの経緯を教えてください。

顚仙(てんせん:Gt/Vo):2019年から2020年ごろまで、俺とれーちゃん(守護霊)と、旧ドラマーのぴかそ(2021年に洗脳Tokyo脱退)と別のボーカルの4人でバンドをやってたんですけど、ボーカルが抜けてそのまま解散になって。

それが消化不良だったのでまだ続けたいってことで、残りの3人で2021年に洗脳Tokyoを始めたんです。で、途中でぴかそが抜けて、そこに吉(一九兵衛)くんが加入したって感じですね。

守護霊(しゅごれい:Ba/Vo):一時期、俺とカービー(顚仙)のふたりの体制になって、そのとき吉くんに声かけたんですよね。

顚仙:吉くんは前のバンドが前身状態のときに一緒にやっていたのと、れーちゃんと一緒に住んでる友達だったっていうのもあって声をかけた感じです。

――前のバンドで消化不良と感じていたのはどんな部分ですか?

顚仙:どんなっていうか、何もできてなかったですね。何かを残した感じは全くなかった。コロナもあって何もしてないシーズンもあったし、それぞれやりたいことがあったけど、実際にバンドとして合わせてみたらなんか違ったみたいなものが色々あった感じです。あと単純にバンドを辞める気がなかったので。

――吉さんは元々友達だったふたりと、バンドメンバーとして接するようになってどうですか?

吉一九兵衛(よしいくべえ:Dr/Vo): 4、5年くらいずっと遊んでる友達ですけど、何も変わらないですね(笑)。元々友達だからこそ言いたいこともポンって言えるし、ラフに接せるやりやすさもあって、ふたりには感謝してます。

顚仙:単純に一緒に過ごす時間が長いですからね。バンドのスケジュールがあってもなくても普段から遊んでるんで。今日ここに来る前も、一緒に焼き肉食べて楽器屋回ったりしてました(笑)。

洗脳Tokyo・守護霊(Vo/Ba)

――洗脳Tokyoはメンバー全員がボーカルを兼任しているスタイルが特徴ですよね。新しくバンドを組むタイミングで別のボーカルを入れる選択肢はなかったんですか?

守護霊:“自分たちだけで出来る限りのことをやってみよう”っていう気持ちが当時からずっとあるんです。だから「ボーカルがいないんだったら自分たちでやってみよう」と。そういう風にした方がバンドとして強いし、新しいメンバーを入れるより自分たちで足りないことを補った方が楽しいよねって。

その精神がバンドをやっていくうちに当たり前になっていって、今もどんどんその思いが強くなってきてます。実際音源やMV制作やバンドに関わるすべての事象を自分たちでやっています。

顚仙:“自分らで完結させる”っていうDIY精神が一番の核だよね。音源作るにしても、俺の家で全部レコーディングやってるし。

守護霊:レコーディングブースも作ったんですよ。

顚仙:ベッド捨てて、ボーカルブース作って。だから今、大量のギターとベースとマイクに囲まれた1Rで暮らしてます(笑)。元々機械をいじったりするの好きなんです。

洗脳Tokyo・顚仙(Vo/Gt)

――全部自分たちでとなると、楽しそうな反面、負担も大きそうですね。

守護霊:負担はめっちゃありますよ。アルバム制作期間は、みんな働けなくなるから借金してやってたりして(笑)。

顚仙:制作に時間を割かなきゃいけないから、生活が停滞するんですよね。誰かに投げちゃえば楽ですけど、それはそれで細かいことを訂正したりするストレスもある。だったら自分たちで完結させた方が、フットワーク軽くどんどんリリースできるなと。

――確かに活動開始から3年で、アルバムとEPが8枚、シングルが6枚と、リリースのペースがとても速いです。

顚仙:他のバンドに頭おかしいんじゃないかって言われるもんね(笑)。

守護霊:でも無理して作ってないよね。湧き出てるものを曲として固めてるだけというか。これはメンバー全員に共通してる考えなんですけど、基本的にリリースは多い方がいいと思ってます。もちろんそれだけじゃないけど。

顚仙:俺らはリリースありきでスケジュールを組んでるんですよ。リリースしなかったらライブもしない。何をもってミュージシャンたらしめるかといったら、音楽を作ることが一番ウエイト重いかなって。もちろんライブもいいんですけど、ライブは出来たものを見せる場所ぐらいの感覚です。