こんな風に薄くして必要最小限のデータだけを持ち歩くのが現代のシステム手帳活用

   

 

 

 









と言う事で、今回紹介するのは、私が「嵐にしやがれ!」出演時に持っていた、T.MBHの「シムシムSMT」納富仕様カスタマイズバージョン(85,000円)。通常の製品よりも小さなリングを付けてもらって、あまり分厚くならないようにしたモデルだ。一昔前は、色んな資料などで分厚く膨らんでいるのがカッコいいシステム手帳だったけれど、綴じ手帳のカスタマイズの流れから行くと、1年分を持ち歩かずに済む、必要なページを自分の好きなように構成して持ち歩く、「薄いシステム手帳」が、カッコよくも使いやすい。だからこその小さいリング。

薄くてコンパクトなレイメイ藤井の「ダヴィンチ・ジャストリフィルサイズ」

   

 

 

 











最近入手したレイメイ藤井のシステム手帳「ダ・ヴィンチ・ジャストリフィルサイズ」(18,000円)も、スリムで薄いタイプ。素材にコードバンを使ったジャケットは、硬くて風格あって、でも軽くて扱いやすいのが魅力。松本潤さんが最終的に選んだのも、コードバンを使ったタイプだったけど、この「ダ・ヴィンチ」のスリムタイプは、さらにスマート。リフィルと表紙の幅がほぼ同じなのがカッコいいし使いやすいのだ。モレスキンの使いやすさが、実は中の紙と表紙の大きさがほぼ変わらない事から来る、筆記時の持ちやすさであることは有名だが、それと同じ事をシステム手帳で実現している訳だ。

シムシムSMTは、表紙側にペンケースが内蔵されていて、ペンの重みで表紙がきちんと閉じる仕組みが凄い

   

 

 

 









それはそれとして、T.MBHの「シムシムSMT」だが、独特の風合いの表紙の素材は、黒桟革という、牛革の表面に植物の渋と鉄を塗り、さらに漆を塗って仕上げるという手間がかかったもの。剣道の防具の高級品の胴の胸部分に使われるくらいなので、とても強く、ハードに持ち歩く手帳にはぴったりの素材。まあ、高い素材なのだけど、20年使うと思えば、1年あたりは、4,250円。ほぼ日手帳のカバーを毎年新しくすると思えば、同じくらいの出費。前にも書いたけど、こういう計算が出来るのもシステム手帳の魅力。更に言えば、中を使っていて機能的にイマイチだと思ったら、年の途中でも簡単に別のものを試せるのもシステム手帳ならではなのだ。そういう使い方を想定する場合にも、カバーは本気で気に入って長く使えるものを選ぶに越した事はないのだ。いっそ、ローンで買ってもいい。確実に、スマートフォンより長持ちするのだし。 


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のうとみ・やすくに 東京小猫商会コモノ部1号、文具部3号。フリーライター、All About男のこだわりグッズガイド、懐中雑誌ぱなし編集長。夕刊フジ「オトコ小物の名品」、日経トレンディネット「聞いた、試した、すごかった! 最新ビジネスギア情報局」、Pdweb「今月の気になるプロダクト」など、モノ系の連載も多数。著書はデジタル系からモノ系、ドリンク系、書評系など幅広く出版。ラジオやテレビやトークイベントで喋ったりもするし、オリジナルグッズのプロデュースや販売もする。現在、プロのライター向け取材用ノートカバーをプロデュースし発売中