リアル脱出ゲーム、それは「実際に謎を解いて脱出するゲームイベント」。

雑誌やニュースサイトで存在を知り、気になる存在ではありました。数週間前、たまたま職場の先輩が会社帰りに神宮球場で行われるリアル脱出ゲームに参加する話を耳にして、ラッキーにも一緒について行くことに。

今回、私が参加したのは、国内各地はもとより北京や上海でも展開する、リアル脱出ゲームの第一人者、株式会社SCRAP主催のイベント。

SCRAP社は、架空の物理学者の遺言状の謎を解くもの、新世紀エヴァンゲリオンのストーリーになぞらえた謎を解くもの、誘拐された園長を探し出すもの、閉ざされた村や遊園地、廃ビルから謎を解きつつ脱出するものなど、さまざまなリアル脱出ゲームを運営しています。バラエティーに富むラインナップの中から、今回、私が参加したのは「リアル脱出ゲーム×コーエーテクモゲームス 終わらない合戦からの脱出」というイベントです。

結論から申し上げますと、リアルに脱出できませんでした・・・。

悔しい! 謎が本当に難しい。二次方程式、三次方程式です。ネタバレになってしまいますので、詳しくは書けませんが、私が目で見て、耳で聞いたこと、頭と体をフルに活動させて感じたことを熱くお伝えします。

夕方6時すぎに仕事を終えて、渋谷から東京メトロ銀座線に乗り、外苑前駅で下車。駅出口から歩くこと約5分、会場の神宮球場に到着。入り口には戦国武将の紋章が並び、続々と参加者が集まります。

今回は夜、街なかの会場で実施されるリアル脱出ゲームなので、私たちと同様、仕事帰りに会社員同士で来ている人が目に付きました。

夜7時の開場時間になり、入り口ゲートをくぐると、パンフレットとボールペンを渡されました。スタンドへ案内され、会場の雰囲気を味わいながら待っていると、司会者の男性がマウンド上に現れ、概要を説明し始めます。何が謎を解くカギになるか分からないため、とりあえず全てメモメモ。

「謎が解けない限り、この終わらない合戦から脱出することはできません。」という言葉に、ちょっぴり緊張しました。

スタートの合図とともに、一斉に参加者が立ち上がり、話し合ったり、走り始めたりします。隠されたヒントを求め、数分後にはスタンド全体に参加者が散らばりました。まずは謎を解くための素材集めです。とにかく動く!

西へ東へ。北へ南へ。階段を上ったり、下りたり。とにかくメモを取りながら走る、走る、走る。

謎を解くためのヒントが集まり始め、一旦落ち着いてキーワードを導き出します。こういう時に、その人の思考法や、じっくり考えるタイプなのか、とにかく思いついたら即行動するタイプなのかといった性格が見えそう。

周りを見渡すと、円になって思いつくことを言い合っているグループ、「分かった!」と言いながら走り出すグループ、呆然と立ち尽くす人・・・。皆、必死に同じ目的=脱出に向かって動いています。閉鎖された球場という空間で、用意されたストーリーに沿って動いていくのですが、観衆として参加するスポーツと違って、そこにいる全員がプレーヤーであり主人公なのです。この感覚が、妙に心地よかった。

スタンドだけではなく、普段は入れないグラウンドにもヒントが隠されています。無駄にピッチヤーマウンドに立ってみる。ふとバッターボックスを見ると、打つ構えをする男性発見! やはり同じようなこと、考えますよね。

そんなことをしている間にも、刻一刻と時間が過ぎて行きます。またも右に左に、走る走る。お手上げ状態になり、見知らぬ周りの人と協力し合うようになります。閉鎖された空間と時間を共有していると、仲間意識が生まれやすいみたい。