Amazon.co.jpのサイト上に「アークスネットスーパー」が開業へ(左から、アマゾンジャパン Amazonネットスーパー事業本部長 荒川みず恵氏、アークス 代表取締役社長 横山清氏、アークス 取締役執行役員 猫宮一久氏)

Amazonは、北海道、東北地方を中心に地域に密着した食品スーパーを運営するアークスとの協業により、Amazonプライム会員向けサービスとして、アークスの実店舗で取り扱う生鮮食品のオンライン販売と最短2時間配送サービスの提供を開始すると発表した。札幌市・北広島市の一部のエリアで今冬をめどに開始予定で、北海道地方でのAmazon.co.jpを通じた生鮮食品のオンライン販売・配送サービスの提供は今回が初となる。

Amazonプライム会員向け、既存のアークスネットスーパーとは棲み分け図る

生鮮食品、惣菜、飲料、お酒、日用品の最短2時間配送サービスとして、Amazon.co.jpのウェブサイトとAmazonショッピングアプリ上にアークスのストア「アークスネットスーパー」をオープン。顧客から注文を受けた後、アークス店内の専門スタッフが商品を選び、Amazonの配送ネットワークで注文から最短2時間で届ける。取り扱い商品は、CGC商品を含めて約9000点。

まず北海道札幌市・北広島市の一部エリアから開始し、今後、北海道・東北地域を中心に配送エリアを順次拡大していく予定。具体的なサービス開始時期ほか、配送時間や配送料などの詳細については、後日改めて発表する。

10月4日開催した発表会では、アークスの横山清社長が登壇し、今回の協業の目的とアークスのこれまでの歩みを紹介。アークスは北海道ではシェア約25%を占め、岩手県では39.4%と4割近くを占める地域に根差したスーパーであり、Amazonとの協業によって対象エリアに住むプライム会員は、アークスの実店舗において普段から慣れ親しんでいる商品をAmazon上のアークスのストアでオンラインでも購入でき、さらに最短2時間で受け取れるようになり、利便性が向上すると説明した。

また、従来から札幌市を含む9市12町で展開してきた「アークスオンラインショップ」(配送時間は最短5時間)は店舗利用者向けのプレミアムサービスであり、年会費5900円または月会費600円の「プライム会員」限定となるAmazon上のネットスーパーとは競合しないとの見解を示した。今回のAmazonとの協業により、アークスは、既存ショップを含め、ネットスーパー事業をさらに加速していく。