ところが、『いい加減に子どもについて話し合いなさい』と私の母親が言い出し、『もう高齢出産だし難しいと思う』と答えたら『何のために結婚をしたの!』と返されて。

別に子どもを作るための結婚ではないし、夫もほしがる様子がないからそのままにしている状態で、今さら子作りをがんばるなんてとてもじゃないけど無理です。

どうして会話のない夫婦になったのか、きっかけも忘れてしまいましたが、これでやってきているのだから余計な口出しはしないでほしいのが私の本音。

ただ、母親に言われてから夫との老後を想像するようになり、こんな愛情の感じられない形だけの夫婦でたとえば介護などできるのか、と考えたら不安にはなります。

かといって、『結婚=子どもを作る』というのもどうしても正解とは思えず、夫との関係もまずこのままでいいのかどうか、今は悩むことが増えました。

最悪のときは熟年離婚もあり得ると思い、今さらながら貯蓄を意識するようになりましたね」(37歳/金融)

若いうちに結婚すれば、いつまでも子どもを作らないことを周囲からあれこれと口出しされるのはよくあることです。

年を取るごとに作らない言い訳が苦しくなり、仮面夫婦であることを隠したままでいるのが難しくなるときもあります。

それでも、子どもは夫婦の問題であり、それは冷めた夫婦仲をどうするか、という問題に直結するもの。

ここをふたりで話し合えることが、現実を変える一歩ともいえます。