(左から)藤田憲右(トータルテンボス)、キム・ヨンファ監督、大村朋宏(トータルテンボス)、助っ人ゴリラの"ミスターGO"

22日、第6回沖縄国際映画祭のコンペティションにノミネートされた『ミスターGO!』が上映され、キム・ヨンファ監督、助っ人ゴリラの"ミスターGO"、応援芸人のトータルテンボス(藤田憲右&大村朋宏)が登壇した。

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万年最下位のプロ野球球団ベアーズにスカウトされた大型新人はゴリラだった!? 『カンナさん大成功です!』『国家代表!?』などのヒット作を持つキム監督が携えてきたのは、異色中の異色といえるベースボールムービーだ。資金難に陥ったサーカスからやってきたゴリラのミスターGOは初打席で剛速球をバックスクリーンに! 快進撃を続けるも、GOの前に、ゴリラの投手ZEROSが立ちはだかる。

GOはフルCGで作成。ム監督は、そのためにCG会社を設立したという。「最初、アジアでは絶対に作れない技術だと言われていてね。諦めようかとも思ったけれど、今まで稼いだお金をすべて投資して、新たな会社を設立したんだ」と監督。そして「200人ほど働いている。この映画を通じて韓国のスタッフの技術が上がったと思っているよ」と自信を見せた。

本作ではオダギリジョーのカメオ出演も話題。「オダギリさんはもっとも好きな俳優のひとりなんだ。3年前にカンヌ国際映画祭でお酒の席を共にしてね。そのときに次の作品を聞かれたから『ゴリラが野球をする映画だよ』と言ったら大笑いしていてね(笑)。もし僕の役があれば出たいと言ってくれたんだ」と経緯を明かした。

またトータルテンボスの藤田は高校時代、野球部のエースとして活躍。一方の大村も高校時代にハンドボール部に所属しており、『ミスターGO!2』があるなら「ぜひ出演したい」と猛アピール。すると藤田の顔を見ながら、監督は「じゃあ、ヒョウの役で」と回答。「えぇ!? 動物以外でなら?」と藤田が食い下がるも、監督は「ではヒョウのモーションキャプチャーをお願いしようかな」と、最初こそトータルテンボスのボケ攻撃に苦笑していた監督だが、次第に自らジョークを飛ばすなどノリの良さを発揮し、一緒に観客を笑わせていた。

『ミスターGO!』
5月24日(土)全国ロードショー

取材・文・写真:望月ふみ