寒いというよりは「痛い」もしくは「脅威」といったマイナス60℃の世界。体がちょっとフワっとしている。

「30分くらいしたらまた行きましょうか」と飯嶋さん。
「おー!! いいすねー!! 行きましょー!!」と怪獣さん。
「また声でかくなってるやん」とクドーさん。(筆者)
  

取材していた部屋に戻り、もう少し日本超低温の諸々について伺うことに。

拝見させていただいた倉庫は、第一から第三まであるうちの「第三冷蔵庫」の2階にある、SF級(スーパーフリーズ)冷蔵庫とのこと。一番温度が低いところである。

ちなみに日本に入ってくる世界のマグロの約10%がここ日本超低温で保存されているという。

 

 
 

では再訪。

怪獣「次はさっきの倍でしょ! 2分いきますかー!!」クドー「・・・」

2回目はさっきより少しだけ楽です。
ただ、満点に寒いのは寒い。

 
 
 

凍らせておいたバラを握ると、パリパリパリといったかんじで粉砕していった。

バナナは真っ二つにパキッと割れた。
中の芯の方だけが少し凍っていなかったが、カチンコチン。木板と釘を持ってきていない山岸さんは何を考えていたのでしょうか。話すといっぱいしゃべられそうなので聞くのをやめることに。

1分を過ぎて、顔が痛くなくなりそうな、感覚が消えていきそうな気がしてきたところで「ちょっと奥も行ってみましょー!! はい! はいはい!!」と山岸さん。
 

 

奥へ、さらに奥へと足を運んだが限界だ。

「もうそろそろ出ないとですよー」と遠くから飯嶋さんの声。顔の感覚ほとんどなし。動きも鈍りに鈍る。なぜか腹痛をきたす。

怪獣のはずな山岸さんもずいぶんおとなしい。いつもこうだといいのに。

 

「こんなに長く入らないもんですよ(笑)」と飯嶋さん。取材時間が午前だったが、眠気とかそういうものはすべてふっとばしてくれた超低温の冷蔵庫内。ただ、満点に寒く、人生でこんな寒い思いはもうしなくていいと思った。

が、またちょっと入ってみたい好奇心は強くもらってしまった。

 

取材を終えて

どれくらい超低温か身をもって体験しましたが、「咳がでる」「鼻毛が凍る」「顔が痛い」「感覚がなくなってくるのがいいスピードでわかる」「ダルくなってくる」「ちょっとだけ、気持ちいい」「少し怖い」といったところです。

日本超低温さん、ありがとうございました。 

 

 

※本記事は2014年3月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。

 
 

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