綾瀬はるか、松坂桃李

松岡圭祐の人気小説を、初共演となる綾瀬はるかと松坂桃李を迎えて映画化した『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』の完成披露会見が24日に都内で行われた。ふたりは初共演の感想を「非常にまじめ。脱いだ衣装をきちっとたたんでいた」(綾瀬)、「現場での佇まいはしなやか。明るく柔らかい空気を持ちつつ、周りをよく見ている」(松坂)と話していた。

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驚異的な鑑定眼と論理的思考を駆使して難事件を解決するヒロイン・凜田莉子(綾瀬)と彼女を取材する雑誌編集者・小笠原(松坂)が、日本とフランスをまたにかけ、歴史的な絵画『モナ・リザ』の盗難をめぐる陰謀と、絵画の真贋に迫る。会見には綾瀬と松坂に加えて、初音映莉子、村上弘明、佐藤信介監督が出席した。

日本映画として初めて、パリのルーヴル美術館でロケを行った本作。映画撮影が許可されたのは、トム・ハンクス主演の『ダ・ヴィンチ・コード』以来だといい、綾瀬は「スーツを着たSPみたいな人がたくさんいて、厳重な警備だった。本物の『モナ・リザ』も見せてもらえず……」。それでも「警備の方にお願いして、(撮影の)後半に見せてもらえることになった」といい、喜んでいた。

『GANTZ』シリーズ、『図書館戦争』などスケールの大きなエンタメ演出に定評がある佐藤監督は、「すべてが本物に見えなければ、成立しない作品。さまざまなアイデアを駆使した。ここまで『モナ・リザ』を執拗に描いた映画もないと思う」と誇らしげ。初タッグを組んだ綾瀬、松坂についてそれぞれ「ナチュラル系に見えて、非常にテクニシャン。どんな難しい要求も、すべて打ち返してくれた」「物腰柔らかく見えるが、芯は曲げないガンコさがある」と評していた。

『万能鑑定士Q -モナ・リザの瞳-』
5月31日(土)公開