ご主人の石橋彰彦さんと局長の妻・由紀子さん。手にしているのは陶芸家が「最後の作品」として焼いた渾身のフクロウ像。

この下井阪簡易郵便局は、知人に引き継ぎを依頼された石橋さんが、受託資格を取得して2007年3月から始めたもの。局長である妻の由紀子さんと長女・植松久美子さんの親子3人で仲よく運営しています。

「フクロウがたくさん飾られていると知らずに来局された方は、みんな驚きますね。『なにここー!』って笑いながら入ってくる人もいるし、おびえてなかなか入ってこない人もいます」(久美子さん)。確かにスゴいインパクトです。

 

一瞬、どこが窓口なのかわからなくなる。

天井までびっしり。その数はおよそ1300羽に及ぶ。ほとんどが来局者が持ち寄ったもの。

そして所狭しと並んだフクロウグッズは「自分たちで集めたものもあるけど、ほとんどはお客さんが持ってきてくれたんです」(由紀子さん)とのこと。どうやらこちらのコレクションは、来局された方々のハンドメイド作品が多い様子。

そして、ここにフクロウのグッズが集まるようになったのは、一羽の傷ついたフクロウがきっかけでした。