池波正太郎さんの代表的な時代小説、「鬼平犯科帳」。
2013年12月、東北自動車道の上り線、羽生パーキングエリアに、その「鬼平犯科帳」とコラボした施設『鬼平江戸処』がオープンしました。
早速行ってみたいと思ってはいたものの、鬼平を知らなくても楽しめるのか? という心配と共にネックとなっていたのが、わざわざ高速に乗らないとたどり着けない、というアクセス障壁。
特に私のような地元民にとっては、家の隣にそびえたつ巨大な壁のよう…。
そんな、近くて遠い存在だった『鬼平江戸処』ですが、嬉しいことに、地元の声に応えるような形で(?)、この3月、晴れて一般道からもアクセスできるようになっていました。
そして、とある4月の平日午前、満を持して"お江戸"に出陣です。
一般道からも、裏口から忍び込み可能に…
高速道路上り線の側道をそろそろと走ると、施設への入口を発見。まさに裏口風のつくり。「お客さま駐車場」の赤い小さな案内板の指示にしたがって進むと、ありました、駐車場。それほど大きくはないものの、20数台は停められそうです(もちろん無料)。
ここに来るまでに車の往来がなく、大きな看板もなく、閑散としているので若干不安に。
やはり皆さん、ほぼ高速道ルートで来るのでしょうか…?
さて、古びた雰囲気の木の門をくぐると、休憩のできる東屋風のスペースや「大見世物」の暖簾がかかった小屋風の建物あり。
こざっぱりと、質素な雰囲気が漂っています。(あとで確認したところ、このエリアは鬼平の物語に登場する「弥勒寺」界隈のイメージだとか。ピンとこないのが残念。)
そして左手に、ちょっとした人の列ができているので行ってみると、「文楽焼本舗」と書かれた味わいのある看板のもとに、色よく焼かれたたい焼きがずらりと並んでいて、いきなり食欲をそそられます。