日本には大小さまざまな島がたくさん!(画像はイメージ)

【最近気になる注目ワード・32】私たちが住む日本といえば、多くの島々からなる国だ。どれだけの数の島があるのか、気になる人もいるだろう。実は昭和・平成世代が学校で習った島の数に比べて、現在は2倍以上に増えているという。一体どういうことなのか、詳しく見ていこう。

急に島が増えたわけではない……?

日本にある「島の数」について、昭和62年(1987年)に海上保安庁が公表していた計測情報では6852島とされていた。そのため、昭和・平成世代の学校の教科書やテストでは「およそ6800」などという形で学習している。

しかし、2023年に国土地理院の発表した内容では、なんと島の数が1万4125島に爆増した。「新しい島が増えている?」と思う人がいるかもしれないが、実はそういうわけではない。

島が増えることになった一番の理由は、測量技術の進歩により地図が詳細に表現できるようになったため。新しい計測では、法令で定められた島の他に、国土地理院の地図データ上で外周が100メートル以上の自然の陸地を「島」としてカウントしている。昭和時代と比べて地図データが詳細になっているため、カウントできる島の数が増えたようだ。

最も島の多い都道府県は「長崎県」

ちなみに島の数が最も多い都道府県は長崎県の1479島で、続いて北海道の1473島、鹿児島県の1256島である。覚えておくとどこかで使う機会があるかもしれない。

今回の変更により島の数は大幅に増えたのだが、国土面積や国境には影響なし。領海や領土も変更されない。

しかし、この変更を受けて教科書などのメーカーである光文書院が島の数変更のお知らせを出すなど、学校指導には影響が出ているようだ。今後は「島の数」を聞くだけで、世代が分かるようになるかもしれない。(フリーライター・井原亘)

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■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている