今回試食した井村屋の冷凍和菓子

近年の冷凍食品のおいしさには驚かされる。冷凍スイーツも種類が豊富で、とても美味しい。なかでも井村屋の冷凍和菓子は絶品だ。「井村屋」といえば、あずきバーややわもちといったアイスクリームのイメージが強いが、実は冷凍和菓子も販売している。今回は、5種類の冷凍和菓子を紹介しよう。

「井村屋謹製 たい焼き(つぶあん)」は仕上げがポイント

もっとも気に入ったのが「井村屋謹製 たい焼き(つぶあん)」だ。北海道産小豆を使用し、こだわりの製法で炊いた風味豊かなつぶあんをたっぷりと包んだ薄皮たい焼きとなっている。

1袋に3個入っているので、冷凍庫にストックしておくといつでも食べられるのがうれしい。サイズ感も市販のたい焼きとほぼ変わらない。食べる際は、凍ったまま皿に乗せてラップをかけずに電子レンジで加熱する。さらに、電子レンジ調理後にトースターで約2分加熱するのがおすすめだ。

トースターで仕上げることで米粉をブレンドした生地がパリパリになり、まさにお店クオリティに! 程よいあんの甘さも相まって、何個でも食べたくなる。

餅菓子は電子レンジでの解凍ができて便利

たい焼き以外の餅菓子も、言われなければ「冷凍」とはわからないほどだ。いずれの餅菓子も1個ずつ小分けにできる容器に入っており、自然解凍だけでなく、電子レンジで加熱して時短解凍できる。

季節限定の「4コ入 よもぎ草餅(つぶあん)」は、北海道産小豆を使用し濃厚に炊きあげたつぶあんを東北産のよもぎを練りこんだ餅生地で包んでいる。

解凍しても餅が硬いということはなく、一般的な草餅そのもの。サイズが小ぶりなので、ちょっと小腹を満たしたいときにもいいだろう。

バリエーションが豊富で選びがいがある

定番モノから変わり種まで揃うのが井村屋の冷凍和菓子のいいところだ。たとえば、「4コ入 きなこおはぎ(つぶあん)」は定番。すっきりとした甘さの北海道産小豆を使用したつぶあんを、国産もち米から作ったおはぎ生地で包んでいる。

もともとおはぎが好きなので、和菓子専門店やスーパーでもよく購入するが、やはりこれも冷凍であることを忘れるような風味や食感に驚かされる。

冷凍和菓子では少し珍しいのが、「4コ入 クリーム大福(つぶあん)」と「4コ入 あん入黒糖わらび餅(こしあん)」だろう。いずれも常温商品では見かけるが、冷凍ではあまり見かけない。

クリーム大福には、粘りとコシが特徴的な佐賀県産もち米「ヒヨクモチ」を杵つきした餅と、北海道産生クリームを使用。北海道産小豆の風味と甘さの調和がとれたあんを包んでいる。

あん入黒糖わらび餅は、北海道産小豆を使用したなめらかなこしあんを国産本わらび粉と沖縄県産黒糖を使用したわらび生地で包んでいる。さらに、香ばしい京きなこがまぶされている。

完全に解凍して食べるだけでなく、半解凍で食べるのもおすすめだ。溶けかけのわらび餅がアイスのようで、夏場にぴったり。

これまではお店にいかないと食べられなかった本格的な和菓子を冷凍庫にストックしておけるので、おやつタイムが充実すること必至。ぜひお気に入りの和菓子を探してみてほしい。(フリーライター・今西絢美)