ステップ3 複写箇所について確認の連絡が入る

複写を申請して4日後、国会図書館の複写貸出係の方から連絡がありました。筆者が複写を依頼した『ちびまる子ちゃん』のページ内に、一部カラーページがあったようで、カラーで複写をするか白黒で複写をするかの確認の電話でした。

紙資料を複写してもらう場合、白黒印刷で依頼するとA4/B4ともに1枚25.92円(税込み)ですが、カラーになると140.4円(税込み)になるようです。筆者は一部ページだけカラーで複写してもらうことにしました。

 

ステップ5 郵送で複写物が届く

複写の申請をしてからちょうど一週間後、国会図書館から郵送で複写物と複写料金の請求書が届きました。

今回依頼したもののうち、『ブラックジャック』だけは蔵書資料に不鮮明な部分があるようで、複写が受理されなかったのが残念! ただし、不鮮明な部分があることを承知の上、再度複写を申請することはできるようです。

そして、無事に届いた幻の3作品はいずれも鮮明な複写で、何不自由なく読むことができました!


 
 

 


一番のお目当てだった村上春樹の『街と、その不確かな壁』は「失敗作」とは思えないほどに内容の厚い力作です。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』のプロットとして読んでも資料的価値は高いですね。

文献研究やレポートの作成などで入手困難な作品を手に入れたいという方は、ぜひ遠隔複写サービスを利用してみてはいかがでしょうか。

(※遠隔複写は調査研究の用に供する目的でのみ申請が可能です)

株式会社エディトル所属。IT系雑誌やムックの編集業のほか、コミック、文芸、お笑い、ライフハックなど多分野の記事を執筆。絵が描けないくせにイラストのディレクションに手を出し始めた今日この頃、この仕事はなんでもありなんじゃないかと思い始めている。