昼呑みの聖地・新開地。新たに仲間に加わった日本酒酒場のキャラが濃い。
神戸で昼から呑み歩きをするならば、やはり新開地。改めてそう思わせてくれる一軒が、2023年誕生した。新開地駅から商店街を上がって、角の立ち食いうどん店を目印に、細路地へ入る。杉玉が吊られ、徳利とお猪口が描かれた青い暖簾。黒い扉から中を伺い知ることはできない。Instagramで今日の営業時間を改めて確認し、開店直後の15時5分に扉を開ける。
いざ。
小さな店内、カウンターはすでに半分近く埋まっている。
日本酒の幅広さと、日替わりのアテで毎日愉しい酒場
『かるむ』は、立ち呑みの日本酒店だ。
店内最奥のボードには、その日の日本酒が10種類書かれている。飲みごたえある8勺のお猪口にたっぷりと注いでくれて、1杯600円という価格。別の酒にも挑戦したくなる絶妙な量とお値段に、つい「もう一杯」と言ってしまう。
限定酒や季節の酒、すっきりした淡麗タイプから旨口まで、幅広く取り揃えており、その日のうちにも、日本酒の品書きはどんどん書き換えられていく。二日もあれば品書きはガラッと変わるという。この回転率の高さ、人気酒場の証拠だ。
『かるむ』のもう一つの特徴がアテ。
曜日によって店主が変わり、料理の内容も変わる。BGMも変わるらしい。訪れた金曜日は天ぷらの日。ひと工夫利いた天ぷらが杯を進ませる。
別の曜日に来たら、また違った雰囲気を愉しめるはず。
『かるむ』
住所/兵庫県神戸市兵庫区1-1-14
※こちらの記事は、関西の食のwebマガジン「あまから手帖Online」がお届けしています。
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