井上芳雄 井上芳雄

井上芳雄が7月にビルボードライブ東京にてライブを開催する。舞台出演はひっきりなしに続き、昨年はユニットStarSとしてコンサートツアーを行っているが、ソロ・コンサートは4年ぶり。「井上芳雄-Come Fly With Me-Birthday Special Week 大人の空間で聞く、ジャズ・ボーカルな夜」と冠するこのライブに臨む心境を井上に訊いた。

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このタイミングでの開催について尋ねると、「実は今、ドラマの撮影をしていまして(『そこをなんとか2』NHK BSプレミアム/8月3日(日)~)、そこにかかりきりで2・3か月、人前に出ない。僕も寂しいし、きっとお客さまも寂しいんじゃないかと思って(笑)」と茶目っ気たっぷりに笑う井上。「でも単純にそろそろやりたいなと思っていたんです。それに、昨年StarSでは日本武道館でやったりと大きなホールが続いたので、親密なところで、とも。そうしたらたまたまビルボードで出来ることになって、こんな雰囲気のいい場所でやるなら、大人っぽくジャズでも歌いたいなと!」。

確かにサブタイトルの“ジャズ・ボーカルな夜”という部分も気になるところ。ミュージカル・スターである井上にジャズのイメージは薄いが、自身も「僕、クラシックの勉強から入ったこともあり、むしろ自由にその時の気分でやるジャズには苦手意識を持っていたんです。クラシックって、譜面に忠実にやる音楽なので」と打ち明ける。だが「舞台『組曲虐殺』でジャズ・ピアニストの小曽根真さんとご一緒して、その時に“感じたままでいいんだ”というのを教えてもらいました。そのあと小曽根さんのコンサートで1曲歌わせてもらう機会があって、全部即興のライブだったのですが、曲の前に何小節か即興で歌ってくれと言われて。ドキドキしながらも、自分に聴こえてきた音を歌ってみたんです。そうしたら楽しかったんですよ、アドリブをするのが怖かったのに。…そこからでしょうか、自分もジャズを歌ってもいいのかなと思ったのは」と、ジャズの目覚めを教えてくれた。

「今もジャズ歌手ではないので得意というわけではないんですが、肩肘はらず自然にやりたい。その雰囲気と自分の歌を、一番いいシチュエーションで楽しんでもらえれば。今回はバンドが9人、豪華な編成になりますので、タイトルになっている『Come Fly With Me』や『New York New York』など華やかなものも選曲しています。ほかには、昨年『プレーンズ』で吹替えに初挑戦したディズニーアニメから、その時に歌った『Love Machine』や、流行に乗って『Let It Go』なども歌いたい」と構想の一端を明かす。「(距離の近い)ライブハウスですし、友だちを迎えるような感覚です。良く来たね、最近俺こんなこと考えているんだ…。そんな気持ちを音楽を通してお伝えしていきたい。素敵な空間だから、ちょっと特別な夜にしたいですね。僕も楽しみにしています」。

公演は7月3日(木)から6日(日)まで。チケットは6月7日(土)に一般発売開始。