国内外への家族旅行計画の主導権を握るアルファ世代

- 日本人の家族旅行では、アルファ世代とZ世代の81%が旅行計画に積極的に関与し、主導権を握っている
- 日本人の若い世代の68%が、年に1回以上の旅行を計画しており、旅行は自分へのご褒美かつ個人の成長機会として位置付けている
- 2025年のアルファ世代とZ世代の旅行に対するモチベーションのトップ3は、アウトドア、スポーツ観戦、音楽ライブ
- 日本人旅行者は1日最大4時間をデジタルデバイスに費やすため、ネット環境は旅の最優先事項


自国文化に対する誇り (ウマナ・バリ LXRホテルズ&リゾーツ)

アドベンチャー (ヒルトン・ヤラ・リゾート)

ヒルトン(米国バージニア州、取締役社長 兼 最高経営責任者:クリストファ J. ナセッタ)は本日、ヒルトン「2025年版グローバル・トレンド・レポート (英語)」を発行しました。本レポートでは、アルファ世代とZ世代が旅行のあり方を再定義し、個人の興味や自国の文化に対する誇りを反映する体験を重視する傾向が浮き彫りとなりました。日本においては、若い世代が家族旅行の計画を主導するようになり、彼らの明確な嗜好が旅行業界の未来を形作っていることが明らかになりました。

ヒルトン アジア太平洋地域上席副社長兼コマーシャル・ディレクターのベン・ジョージは次のように述べています。「家族旅行におけるアルファ世代の影響力の高まりは、観光業界が転換期を迎えていることを示しています。ヒルトンは、この変化を捉え、変わりゆくお客様の好みに対応することの重要性を認識しています。ヒルトンは、2025年までにアジア太平洋地域で1,000軒を超えるホテルを展開する予定で、アルファ世代とその家族の心を掴み、想像力を掻き立てる体験の創出に注力しています」

次世代のナビゲーター:家族旅行をリードする若者たち
アジア太平洋地域では、家族旅行の計画にアルファ世代やZ世代が積極的に関与しており、日本では、81%もの若い世代が家族旅行の計画に積極的に関与しています。また、全体の62%の親が子どもたちの興味に基づいて旅行先を選んでいます。若い世代の意見がアクティビティや旅行先の選択に大きく影響する一方で、食事の内容(33%)、宿泊施設(31%)、交通手段(25%)、予算の設定(16%)、旅行期間(16%)などの計画については、依然として親が主導権を握っています。この傾向は、思い出に残る体験の計画は若い世代が率先しつつ、実務的な計画は親が担うという、家族旅行計画の形を示しています。

自国文化に対する誇り:家族旅行は自己成長の機会へ
日本のアルファ世代やZ世代は、旅行を自己発見と人間的成長の機会と捉えています。文化遺産とのつながりを求める彼らは47%が日本の文化が世界に与える影響を誇りに感じており、45%が旅を通じた自身のルーツを探求したいと考えています。

日本人の家族は自身の文化的アイデンティティとつながるための一つの手段として旅をしており、31%の親が、自分たちの文化遺産、伝統や価値観を反映する旅行先を選んでいます。

さらに、日本の若い旅行者の39%は、文化的な探求にとどまらず、旅行を教育と自己啓発の機会と捉えています。日本人の親も同様の考えを持っており、43%が子どもの学びと成長を促進できるような文化的に重要な拠点を旅行先として選んでいます。

スポーツからK-POPまで:アルファ世代とZ世代の2025年旅行トレンド
日本のアルファ世代とZ世代の旅の目的は、娯楽、スポーツ、アドベンチャー、そして大切な人たちと絆を深めることです。

今後注目されているアクティビティは、スキー、キャンプなどのアウトドアやさっぽろ雪まつりなどが含まれ、37%がこうしたイベントに合わせて旅行を計画しています。次いで、「FIFAクラブワールドカップ」や「ワールドマスターズゲームズ」などのスポーツイベント(19%)、音楽コンサートやフェスティバル(17%)が続きます。スポーツ・ツーリズムへの関心の高まりは、ヒルトン独自のデータにも反映されており、2019年から2024年にかけて、ヒルトン・ワールドワイド・スポーツ・セールスの収益は3倍に増加し、その80%が若者およびアマチュア向けのスポーツイベントに起因しています。K-POPライブは、この世代の旅の主要な動機となっています。

旅する若者たち:日本のアルファ世代とZ世代は年1回以上の旅行を楽しむ
アジア太平洋地域全体で、アルファ世代とZ世代は旅行に意欲的であり、そのうち92%が過去1年間に1回以上旅行をしています。特に日本のアルファ世代とZ世代は、平均で毎年2回、82%が年に1回以上旅行しています。

このような旅行への熱意は、若者の今後の旅行計画にも顕著に表れています。日本のアルファ世代とZ世代の 80%が、来年旅行を予定しており、44%は新しい旅行先を探索したいと考えています。こうした調査結果は、若い世代の旅行需要が今後拡大することを示唆しています。

デジタルノマド:アルファ世代とZ世代の旅行におけるテクノロジーの役割
デジタル時代において、アルファ世代とZ世代の旅行体験にはテクノロジーが欠かせません。日本では、親子ともに旅行中でも常にインターネットに接続し、1日最大4時間をデジタルデバイスの使用に費やしています。特にZ世代はオンラインに費やす時間が長く、1日平均3時間、アルファ世代は1日平均2時間をオンラインで過ごしています。

スマートフォン(64%)、ゲーム機(26%)、タブレット(24%)は、若い世代にとって必需品であり、主に動画視聴(59%)、ソーシャルメディアでの体験の共有(39%)、そしてゲームで遊んでいます(28%)。さらに、26%が音楽を聴くためにガジェットを使用しています。

これらの傾向は、ヒルトンのチームメンバー(従業員)による調査結果とも一致しています。テクノロジーへのアクセスのしやすさは、アルファ世代の旅行者とその家族にとって優先度が高く、その他にはエンターテインメントや子ども向けアクティビティも上位に挙げられています。

国内旅行vs海外旅行:日本の若者の旅の好み
アジア太平洋地域の他国とは異なり、日本のアルファ世代とZ世代の旅行者、そしてその親の多く(59%)は国内旅行を好みます。日本の豊かな自然や文化遺産を探求する一方、海外でのアドベンチャーにも興味を示しています。日本以外では、ハワイ、韓国、米国、オーストラリアが日本人家族に人気の旅行先としてランクインしています。

日本人家族に人気の旅行先


ヒルトン アジア太平洋地域ブランド・マネジメント部門上席副社長 アレクサンドラ・ジャリッツは次のように述べています。
「アルファ世代とZ世代が、家族旅行の計画に重要な影響を持つようになり、旅行の様相も変化しつつあります。変化する若い世代の好みに伴い、旅行業界は旅行者の価値観に合わせた、より有意義で没入感のある、文化的に豊かな体験の機会を生み出しています。この変化は同世代が選ぶデスティネーションに対してだけではなく、どのように世界と関わり、体験をするかにも影響を与えています。ヒルトンでは、こうした期待に応えるべく、より充実した旅を提供できるブランドと体験の創出する戦略を立てることに注力します」

ヒルトン「2025年版グローバル・トレンド・レポート」:今後の旅行に関する主要な洞察
「イヤー・オブ・ザ・トラベル・マキシマイザー」をテーマとした「2025年版グローバル・トレンド・レポート」では、旅行者がくつろぎとアドベンチャーの両方を求めている傾向が明らかになりました。パンデミック後の旅行ブームも落ち着き見せる中、ヒルトンが13か国で1万3,000人の旅行者を対象に実施したアンケート、4,100人のチームメンバー(従業員)による洞察、そしてヒルトンの旅のエキスパートへのインタビューから、以下のトレンドが浮き彫りとなりました。

- 「スロー・トラベル」の人気上昇:忙しい日常から離れ、旅先の文化に深く浸る「スロー・トラベル」が支持を集めています。世界の旅行者の25%が文化を学ぶ体験を求めており、65%(日本:31%)が子どもと一緒に旅行する際、自身の家族のルーツを探求しています。
- 「アクティブ・トラベラー」vs「スリープ・リトリート」:世界の旅行者の約70%(日本:43%)が、旅行中アクティブに活動することを好み、そのうち20%はアウトドアを計画しています。一方で、リラクゼーションや回復を目的とする傾向も高まっています。世界の旅行者の20%(日本:7%)が、旅行中にゆっくり過ごすハークル・ダークリング(いつもより長くベッドにいることを意味するスコットランドのフレーズ)を好みます。また、25%以上の旅行者が、睡眠の質を高めるためのスパやボディケアを予約すると予測しています。
- 若い世代の味覚で食事を選択:世界的に、63%(日本:51%)の親が、旅行中の食事先を子どもに選ばせています。ピザから刺身まで、アルファ世代の多様化する味覚が反映されています。


ヒルトンの「2025年版トレンド・レポート (英語)」はstories.hilton.com/2025trendsからご覧ください。2025年のご旅行の計画とご予約は、Hiltonhotels.jpにアクセスしてください。

調査方法:
本調査結果は2つのアンケートに基づいています。いずれの調査にも非確率サンプルを使用し、イプソスの調査には事後解析の重み付けを適用して、性別、年齢、人種/民族、地域、教育に関して母集団の特徴がサンプルに反映されるようにしています。
- イプソスによるグローバル調査
- - 調査期間:2024年6月5日~26日
- - 対象国:13か国(オーストラリア、ブラジル、中国、ドイツ、インド、日本、メキシコ、サウジアラビア、シンガポール、トルコ、アラブ首長国連邦、英国、米国)
- - 対象者:今後1年以内に旅行予定のある18歳以上の成人1万3,001人
- OnePollによるアジア太平洋地域調査
- - 調査期間:2024年8月12日~26日
- - 対象国:5か国(オーストラリア、中国、インド、日本、シンガポール)
- - 対象者:6~19歳の子どもを持つZ世代とミレニアルの親8,000人


注釈:
- 14歳以下のアルファ世代は日本の人口の11.4%[1]を占め、1997年~2012年生まれのZ世代が人口に占める割合は14.5%[2]となります。
- 本調査の回答は、回答者が複数の選択肢を選ぶ設問があります。よって、回答比率の合計が100%を超える場合があります。

[1] 総務省統計局 2023年10月1日時点での最新の推定人口 (2023年10月1日)
[2] Sia Partners アジアのZ世代 (2023年9月28日)

ヒルトンについて
ヒルトンは、世界126の国と地域に約7,800軒(120万室以上)のホテルを展開しているホスピタリティ業界のグローバルリーダーです。ヒルトンは、世界で最もおもてなしの心に溢れた企業であることをミッションに掲げ、これまで100年以上の歴史で30億人を超えるお客様をお迎えしました。米フォーチュン誌とGreat Place To Workによる「働きがいのあるグローバル企業 世界ランキング」で第1位に選出され、世界有数の ESG投資指標である「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」で世界的リーダーにも7 年連続選出されています。お客様エクスペリエンスを向上するため、デジタル・キーの共有、無料の客室アップグレードの事前選択および「コンファームド・コネクティングルーム」機能など業界をリードするテクノロジーを導入しています。24グローバル・ブランド・ポートフォリオのうち、日本では、7ブランド・29軒のホテルを展開しています。また、受賞歴を誇るお客様・ロイヤルティ・プログラム「ヒルトン・オナーズ」の会員数は1億9,500万人以上で、ヒルトンの公式チャネル経由で直接予約したヒルトン・オナーズ会員は、宿泊や体験などに交換できるポイントを獲得することができます。また、無料のヒルトン・オナーズ・アプリから客室の選択、デジタル・チェックイン、デジタル・キー(日本国内の一部のホテルではデジタル・キーは未導入)をご利用いただけます。
最新情報はstories.hilton.comFacebookXLinkedInInstagramYouTubeをご覧ください。
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