2024年9月に話題になったクレジット/プリペイドカード関連のトピックスを紹介する。
「JRE POINTステージ」の特典が拡充 ビューカードのメリットが増す
JR東日本は、「JRE POINT」会員向けサービス「JRE POINTステージ」の特典を今年10月1日から拡充した。特典の多い「ステージ3」以上は、SuicaとJR東日本のクレジットカード「ビューカード」の登録が条件となっており、自社クレジットカードの新規入会・利用促進を兼ねた顧客還元プログラムだ。
今回、追加した新たな特典「(JRE POINT用)Suicaグリーン券」は、「ステージ3」または最高ランクの「プレミアム」に限り、保有するJRE POINT400/500ポイントと交換し、グリーン車Suicaシステム搭載の普通列車グリーン車の自由席に乗車できる。なお、「ステージ2」「ステージ1」では、JRE POINT600ポイントで交換できる。
メルペイは、「メルカリ」の利用実績などで限度額が決まり、アプリで利用と管理が完結するクレジットカード「メルカード」で、9月24日から、「メルカリ」での税込300円以上の商品購入代金の支払い回数を指定できる「分割払い」の提供を開始した。別途、分割払い手数料が必要となり、従来から提供している独自の「定額払い」(要手数料)とは異なる支払いサービスとなる。
タッチ決済関連では、ジェーシービー(JCB)は、9月6日から「Google Pay」でJCBのタッチ決済対応を開始した。Google Payは、Androidスマートフォン(スマホ)のみで使えるウォレットサービス。これまでは「QUICPay」しか利用できなかったが、今後は「QUICPay」「クレジット/デビットカードのタッチ決済」の両方が利用できる。今後、JCBグループ以外のJCBブランドカード発行会社においても、同様に順次対応していく予定。
また三井住友カードは、CCCMKホールディングスとともに実施する、対象の飲食店で「モバイルVカード」を提示するとVポイントが5倍になるキャンペーンにあわせ、三井住友カードの「スマホのタッチ決済」で支払うとVポイントが最大10%還元されるキャンペーンを開催する。キャンペーン期間はともに10月1日~11月30日。
対象店舗は「ガスト」「バーミヤン」をはじめとするすかいらーくグループ、「すき家」「はま寿司」をはじめとするゼンショーグループ、「ドトールコーヒーショップ」「エクセルシオール カフェ」などのドトールグループ店舗。キャンペーン分(+3%)の付与上限は300ポイント。各キャンペーンともエントリーが必要で、「スマホのタッチ決済」キャンペーンは、会員サービス「Vpass」または「VポイントPayアプリ」からV会員番号とSMBCグループのIDを連携する必要がある。
お得度の高いキャンペーンほど、買い物や利用前の事前エントリー、期間内のエントリー(利用とエントリーの順は問わない)、指定の条件達成など、キャンペーンルールが複雑なケースが多い。条件を満たしていないと、実際には通常の支払いと変わらず、「得したつもり」だけなので注意しよう。