サイバー攻撃対策の記事が最高PV。他方でPR強化による機運醸成が必須との指摘多数。

・記事数最高は「日本館」展示と記念金貨の価格の発表日。次いで「モンハン」コンテンツ発表日。 ・PV最高は開幕半年前の日。ただしPR強化が必須との指摘多数。 ・懸念が続く「工事」の話題 ・シンボル「大屋根リング」完成がポジティブなトピック ・「火星の石」とAdoが目玉候補としてPRに貢献 詳細などお問い合わせ、またはQlipperについてはこちらから https://qlipper.jp/contactus.html



株式会社トドオナダ(代表取締役社長 松本泰行)は、開幕まで半年を迎えたタイミングで「大阪・関西万博」に関するウェブニュースを調査・分析いたしました(調査期間:2024年8月1日~10月15日)。
4,000以上のWEBメディアをモニタリングできるPR効果測定サービス「Qlipper」( https://qlipper.jp/ )のデータに基づいた調査結果です。
▼本レポートの詳細などお問い合わせ、またはQlipperについてはこちらから
https://qlipper.jp/contactus.html

「大阪・関西万博」の記事・PV推移


■月ごとの数値

※PV=仮想PV:Qlipperが取得したサイト構造を基に独自エンジンで記事のページビューを予測・算出した数字
https://qlipper.jp/virtualpv.html
※記事ポスト=記事のURLを含むXのポスト数

■記事数の推移

■記事増加ポイント
8月21日
万博のシンボルとされる、会場の大屋根リング木造部分の工事が完了。
(後記「トレンドワードランキング」で詳述)

8月29日
・カプコンのゲーム『モンスターハンター』コンテンツの「大阪ヘルスケアパビリオン」出展発表。ゲームの専門メディア、エンタメ系メディア、テレビ、新聞と幅広く記事に。

9月18~19日
・歌手Adoさんの万博開幕記念ライブ出演発表。
(後記「トレンドワードランキング」で詳述)

9月20日
・記事数は調査期間中で最高。
・「日本館」の第1弾展示内容発表、「循環」をテーマに藻類に扮したハローキティが案内。
・1万円の記念金貨の販売価格26万8,000円を発表。

9月13日(開催まで半年)
・記事数は増えていない。
・芸能人やスポーツ選手を招いたPRイベントを大阪や東京で開催。テレビ、エンタメ系メディアやスポーツ紙で記事に。
・他方で、新聞各紙は前売り入場券の売れ行き不振や海外パビリオンの建設状況などへの懸念と、機運醸成の必要性を説く。

■PVの推移

■PV増加ポイント
8月14日
・サイバー攻撃対策強化のため、官民による大規模演習実施の報道。
(後記「最も仮想PVが高かった記事」で詳述)

9月16日
・「火星の石」公開のニュース。
(後記「トレンドワードランキング」で詳述)

9月25日
・星野リゾート代表の記者会見。
(後記「最もXでポストされた記事」で詳述)

9月13日(開催まで半年)
・獲得PV数は調査期間中で最高。開幕まで半年のタイミングで、盛り上げのための広報PRの強化が急務とする新聞・通信社の記事、大阪・東京で開催されたPRイベントの記事、「人間洗濯機」復活の記事が高PV。

PV・記事ポスト数が多かった記事


■最も仮想PVが高かった記事
8月14日付『読売新聞オンライン』の記事が転載された『Yahoo!トピックス』。万博へのサイバー攻撃対策の強化に向けて、政府が官民による大規模演習を年明けに実施する方針と報じる内容です。演習の実施までに内閣サイバーセキュリティセンターが運営システムの点検や講習会を行うことや、ウクライナ侵略を巡る日本の制裁に反発するロシアの報復行動を警戒していることも記されています。

■最もXでポストされた記事
9月25日付『産経ニュース』の記事が転載された『Yahoo!トピックス』。星野リゾートの星野佳路代表による記者会見を報じる記事です。円高基調が進めばインバウンド市場にはマイナスであり、持続可能な訪日市場を形成するにはリピーターを増やす努力が必須。そこで大阪・関西万博には重要な役割が求められる、と星野氏は強調したと報じられています。

トレンドワードランキング


※単純な記事数ではなく、時間軸なども踏まえてAIが判断

■懸念が続く「工事」の話題
トレンド上位であり続けているのが万博会場の工事をめぐる話題(8月は1位、9・10月は2位)。
とくに8月は工事の遅れが指摘されている海外パビリオンの建設と、それに伴う会場整備費の増加、日本政府のパビリオン「日本館」の一部工事追加による建設費の判明といった話題が暗い論調の記事となっていました。
以降も台風や南海トラフ地震の影響への懸念、建設現場での作業員の転落事故、メタンガス対策などが報じられています。開催まで半年となった10月は、工事の遅れと前売券の販売の低調さがセットで記事になっていました。
また、万博会場に隣接する統合型リゾート(IR)の工事を万博開催中に中断するかの問題も長く報道されています。

「工事」関連記事の論調


■シンボル・大屋根リングが明るいニュースを提供
工事の話題と対照的に明るい話題が、8月の9位・10位に入った「リング」および「シンボル」。
8月21日に会場の大屋根リング木造部分の工事が完了。万博のシンボルであり、かつ世界最大級の木造建築物という点も報じられ、写真付きの記事が多く見られます。
また完了が予定より1カ月ほど早くできたこと、および大阪府・吉村知事がリングの愛称を一般公募するよう提案したこともトピックとなっています。

■「火星の石」公開は万博の目玉となるか?
9月の4位に入り、全体の中でも高PVなのが「火星の石」展示。南極で日本の観測隊が発見した世界最大級の火星由来の隕石で、初の一般公開ということが注目を集めています。
全国紙・通信社とテレビが中心に報じたことで転載数が多く、9月16日付『読売新聞オンライン』の記事から転載された『Yahoo!トピックス』は全記事中2番めに高いPVを得ています。
また最初の報道から数日経つと、「火星の石」が万博の目玉の役割を果たせるかを冷静に問う記事が出てきているのも特徴です。

■Ado、9月の万博PRに貢献
9月の5位に入った歌手Adoさん。上記の「火星の石」公開と同時期に明らかにされたのが、Adoさんの万博開幕記念ライブ出演でした。
音楽・エンタメ系のメディアはもちろん全国紙、テレビ、スポーツ紙も取り上げる話題となり、9月中の記事数・PVを増やして万博PRに貢献しています。


■調査概要
調査期間:2024年8月1日~10月15日(Qlipperの記事確認日時)
調査機関:自社調査
調査対象:本文または見出しに「大阪」または「関西」と「万博」の語を含む記事
調査方法:Qlipperが調査期間中に収集した国内主要ニュースサイトのウェブニュースの内、調査対象の記事数、仮想PV数、記事がXでポストされた数を集計
※仮想PV:国内4,000媒体以上のWEBメディアをモニタリングしているQlipperが、取得したサイト構造を基に独自エンジンで記事のページビューを予測・算出しています(特許第7098122号)

■Qlipperについて
Qlipper(URL: https://qlipper.jp/ )は、広報業務を支援するPR効果測定ツールです。
Webニュースのモニタリング、PR分析、ChatGPTを活用したプレスリリースの自動作成などの機能を備え、効率的かつリアルタイムなPR戦略の立案・改善が可能になり、効果的なPR活動が行えます。
無料トライアルを用意しており、弊社コンサルタントが専任でサービス初期設定と最適化を支援します。
【過去の調査レポート、広報・PRのお役立ち資料はこちら】
https://todo-o-nada.com/todoonada/whitepapers/whitepapers/

【株式会社トドオナダ】
https://todo-o-nada.com/
代表取締役社長:松本泰行
〒108-0073 東京都港区三田3-13-16 三田43MTビル2F
会社設立日:2020年1月20日
資本金:580万円

【プレスリリースに関するお問い合わせ】
Qlipper運営事務局

担当:遠藤
Email:qlipper@todo-o-nada.com
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