物語の鍵は「赤い風船」
日本版ポスターで印象的なのは、クリストファー・ロビンがプーに渡している赤い風船。
本作ではこのプーさんの赤い風船が、物語を語る大切な鍵になっているといいます。
風船は、「くまのプーさん」の物語に度々登場してきました。
『プーさんとはちみつ』では、はちみつを採るため、青い風船を空に見立てて使用。
イーヨーの誕生日にピグレットがプレゼントしたのは赤い風船でした。
そして赤い風船が最も活躍したのは、2011年公開の映画『くまのプーさん』。
この映画で赤い風船は、プーたちから「風船くん」と呼ばれるほどの大活躍。
プーたちがクリストファー・ロビンを探す中、風船くんが最初にクリストファー・ロビンを見つけてくれました。
100エーカーの森でクリストファー・ロビンを見つけてくれた赤い風船が、今度はロンドンでクリストファー・ロビンを助ける重要な鍵になります。
新しいプーの物語に早くも期待大!
原題はストレートに「Christopher Robin」。
一方の邦題は『プーと大人になった僕』。
邦題はプーとクリストファー・ロビンが100エーカーの森からロンドンに舞台を移し、新たな冒険が始まることをよく表現したタイトルになっています。
主人公の大人になったクリストファー・ロビン役を務めるのは、『スター・ウォーズ』新三部作のオビ=ワン・ケノービ役、『美女と野獣』(17)にもルミエール役で有名な、俳優ユアン・マクレガー。
クリストファー・ロビンの妻役は、『キャプテン・アメリカ』シリーズのペギー・カーター役や『シンデレラ』(15)のエラ(シンデレラ)の母役を務めた、ヘイリー・アトウェルです。
そして、監督はアカデミー賞に︎7部門ノミネートされ、作曲賞を受賞したジョニー・デップ主演の『ネバーランド』(05)のマーク・フォスター。
『ネバーランド』は「ピーターパン」の作者J.M.バリーを描いた作品。
「クマのプーさん」の著者A.A.ミルンとバリーは、同じ時代に同じロンドンで活躍した劇作家同士。
当時のロンドンの空気感を見事に表現したマーク・フォスター監督は、今作の予告編だけでもその表現力を発揮。
新しいプーの物語を描く手腕に期待がかかります。
映画『プーと大人になった僕』
2018年9月14日(金)日本公開