玉川徹、西野亮廣、ガーシー、吉村洋文、山本太郎――時に大衆を熱狂させ、時に炎上の的になる渦中の人たち。毀誉褒貶付きまとう彼らは何者か。




ノンフィクションライターで本格的な人物ルポに定評がある石戸諭さんが“日本のトリックスター”を徹底取材した新書『「嫌われ者」の正体』を11月18日(月)、新潮社より刊行いたします。

気が付くと「ややこしい人物」「ややこしい事象」を追いかける日々が始まっていた。
(プロローグより)

極端な言動で世間の注目を一挙にさらい、「社会現象」とも言える大きなムーブメントを生み出す。テレビのコメンテーターであれ、政治家であれ、YouTuberであれ、彼ら「渦中の人たち」には熱狂的な支持者とアンチを生み出すという共通点があります。賞賛か批判かはともかく、我々は彼らについて語りたくなり、そしてネットに書き込みたくなってしまう。何が人々をそこまで惹きつけるのでしょうか。

著者は、玉川徹、西野亮廣、ガーシー、吉村洋文、山本太郎ら“日本のトリックスター”とも言うべき人物について、本人や周辺への丹念な取材を積みあげたうえで、冷静な目でレポートしていきます。さらに、多くの旧統一教会2世信者にも取材し、メディアによって形作られた「洗脳されたかわいそうな被害者像」とは異なる彼らの意外な姿や政治家との本当の関係にも肉迫します。

熱狂、憎悪、賞賛、炎上……その中心にいる人物は何を考えているのか。彼らを取り巻く人たちにはどのような思い、あるいは計算があるのか。そのムーブメントは社会にとってどのような意味を持つのか。
彼らの存在を通して見えてきた日本社会の問題点、メディアの不健全さにも、著者の鋭い指摘は及んでいきます。
「右か左か」「敵か味方か」「善か悪か」の二分法、ただ分断を深めるだけの議論にはもうウンザリ……そんな方にこそお勧めしたい、人物ルポの新たな傑作の登場です。

■ 書籍内容紹介
玉川徹、西野亮廣、ガーシー、吉村洋文、山本太郎――時に大衆を熱狂させ、時に炎上の的になるメディアの寵児たち。毀誉褒貶付きまとう彼らは何者か。その存在はそのまま単純かつ幼稚な「正論」がもてはやされる日本社会の問題点、メディアの不健全さを映し出している。新聞、ネットメディアの記者を経て、ジャーナリストとなった著者が本人および周辺への取材を重ねて綴った、超ど真ん中、正統派人物ルポの誕生! 

■ 目次
プロローグ 幼稚な極論に抗うために
玉川徹 ―― 権力批判は最高の素材である
西野亮廣 ―― 否定も批判も織り込みながら肯定し続ける
ガーシー ―― 暴露で革命は起こせないという現実
2022年の旧統一教会 ―― カルトを絶対悪とするカルト的思考
吉村洋文 ―― 敵多き普通の男の苦悩
山本太郎 ―― 稀代のポピュリストの栄光と限界
エピローグ 思慮深さを失わないために

■ 著者紹介
石戸諭(いしど・さとる)
一九八四年、東京都生まれ。立命館大学法学部卒業後、毎日新聞、BuzzFeed Japanの記者を経て、現在はノンフィクションライター。著書に『リスクと生きる、死者と生きる』『ルポ 百田尚樹現象』『ニュースの未来』『東京ルポルタージュ』などがある。



(C)Sakiko Nomura


■ 書籍データ
【タイトル】「嫌われ者」の正体―日本のトリックスター―
【著者名】石戸諭
【発売日】2024年11月18日(月)
【造本】新書
【定価】1,056円(税込)
【ISBN】978-4-10-611065-8
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/611065/
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