楽しい林業教室「FOREST BALANCE GAME」から「林業甲子園」開催まで
“当たり前に木材のある社会”を目指す飛騨五木株式会社(岐阜県高山市)が企画販売する「FOREST BALANCE GAME」が2024年度グッドデザイン賞の受賞に続いて、ウッドデザイン賞の優秀賞(林野庁長官賞)を受賞しました。
【評価のポイント】
幅広い年齢層を対象に、林業を環境と経済の両面から学ぶためのゲームであるが、林業を取り巻くリアルな情報を元にデザインされており、クオリティが高い。ゲームと合わせて提供される農林高校を対象にした競技型就業体験イベント等を通じて現場の理解が進み、林業や製材業を職業として選択してもらうきっかけを生み出している点は重要である。
※ウッドデザイン賞リリース情報:https://www.wooddesign.jp/cms/news_award/contents/88/
「FOREST BALANCE GAME」は環境と経済のバランスの上に成り立つ森林や林業の世界を、子どもから大人まで楽しく学べるボードゲームです。このゲームを活用し、出張授業や林業甲子園など森の教育サービスを行っています。こうした活動は岐阜を皮切りに、石川や新潟など全国各地に広がっています。
【商品概要】
商品名:FOREST BALANCE GAME
販売価格:税込13,200円
推奨年齢:小学校5年生以上
プレイ人数:2人~
プレイ時間:1ゲーム約15分(繰り返し遊べます)
詳細を見る
林業や製材業の職業選択のきっかけとして
これまで森林業界の普及啓発や担い手支援などをする中で、世間では森林や林業への関心がない現実を目の当たりにしてきました。特に教育現場で痛感した林業への関心のなさを解決するため、林業の複雑さと面白さを体感できるトータルプログラムを開発しました。
対戦型のボードゲームは、小学生から70代までの幅広い世代、中でも教育関係者や親子をターゲットにしています。林業を環境と経済の両面から学べるだけでなく、レーザー測量や獣害など昨今の状況も取り入れ、産業としてのリアリティを追求しました。暮らしに溶け込むデザインと何度もプレイしたくなるルール設定により教室や家庭でボードゲームが普及し林業がより身近な産業になります。
さらに、出張授業を通じたゲーム体験の応用編として、岐阜県内の農林高校を対象に学校対抗の競技型就業体験イベント「ぎふ林業甲子園」を昨年から開催し、職業選択の一つになる機会も提供しています。県内に5つも農林高校があることは全国でも珍しく、高校生や教員間の交流を深める場とすることで、林業に対する関心や学習意欲を高める機会になっています。昨年のアンケート結果では、林業甲子園を通じて林業や製材業への就業意欲が「高まった」「まあまあ高まった」と回答した生徒が100%と、地元の林業・製材業への就職がイベント参加前より意識されるようになりました。
写真提供:森のジョブステーションぎふ
今年は岐阜県立森林文化アカデミーを会場とし、9月14日(土)に開催しました。企画運営を担当した弊社以外に、主催である森のジョブステーションぎふ(公益社団法人岐阜県森林公社)の方々をはじめ、岐阜県立森林文化アカデミー、郡上森林マネジメント協議会、株式会社岐阜緑地、WOOD ACといった地元業界関係者の協力のもと、アカデミーの演習林や建物を会場にさまざまな競技を行いました。
競技の一つである選木競技のひとコマ
競技を通じて林業や木材にまつわる体験を提供することはもちろんですが、アカデミーの教員や学生との接点を増やすことでアカデミーへの進学にもつなげることを意識しつつ、林業現場等で働く方々と直接話をする機会をつくることも大切にしています。
それによって例えば、林業では体力が必要な場面がある一方で、100年後にどういった姿形の森をつくるのか考えたり、木材生産以外の森林空間の活用を試行錯誤したり、といったようにクリエイティブな要素もある仕事だと知ることで、林業や製材に対する仕事のイメージを変容させたいと考えています。それが高校生にとっても人生の可能性を広げるきっかけとなれれば、それ以上に嬉しいことはありません。
誰でもどこでも森の学びが体験できる!
出張授業等の実施回数は延べ36回、体験者数は1,163名(小学生153名、中学生31名、高校生749名、短大・大学生72名、社会人158名)です。授業内容は森林環境や林業に留まらない、幅広い学びにつながるように設計しています。
例えば、県立岐阜商業高校を対象にイノベーションや起業をテーマにした授業を投資会社であるNOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社と連携して実施したり、地元の藍川小学校では地域の森と川のつながりを学ぶ「ふるさと教育」に取り組み、造林会社である郡上里山株式会社と連携した植林体験も行っています。その他にも生物多様性や脱炭素、SDGs、キャリアデザインなど学習内容は多彩です。年齢や学習状況、ニーズに応じて授業内容をアレンジしています。
[授業・研修実績]
岐阜市立藍川小学校、岐阜市立草潤中学校、高山市立清見中学校、岐阜農林高校、加茂農林高校、恵那農業高校、郡上高校、飛騨高山高校、県立岐阜商業高校、岐阜市立女子短期大学、輪島市緑の少年団、魚沼市観光協会、岐阜県森林組合職員初任者研修、岐阜県市町村林務担当職員研修など
ボードゲームでの遊びを通じて森林・林業について学べるのはもちろん、地域の森林や自然、ふるさとそのものに目を向けるきっかけにもなるため、ふるさと学習の一環としてボードゲームを活用することも可能です。現地体験を組み合わせて行うと、子どもたちにとってもますます思い出深い体験になります。
また、ゲームの中でどんな森をつくるかによって個性が表れるため、自分や他人の特性を知ることができ、自己・他者理解にもつながります。森林に関する学びに留まらない拡張性があるからこそ、キャリアデザインの授業や企業研修など幅広い教育内容に対応しています。
こうした森の教育サービスをとおして、誰でも、どこでも森の学びを体験できるゲームやイベントを広め、あらゆる人の人生をもっと面白いものにすることを目指しています!
私の地域でもやってほしい!こんなテーマで授業をやってもらいたい!などのご要望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
お問い合わせ先
飛騨五木株式会社 響hibi-ki編集部(担当者:田中・狩野)
TEL 058-372-2186/MAIL info@goboc.jp
ゲームHP:https://forestbalancegame.com/
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