“体罰ゼロの社会”実現のための市民向け啓発事業
令和6年11月14日、日野市児童虐待防止講演会を市民向けに開催しました。当講演は、毎年11月の児童虐待防止推進月間に実施しているものです。今年度のテーマは『感情的にならない子育てとその支援』、講師は高祖常子氏(非営利活動法人虐待防止全国ネットワーク理事)でした。
こども家庭庁によると、令和4年度中に全国の児童相談所が児童虐待対応相談として対応した件数は過去最多の214,843件(前年度比+1.3%、2,616件の増)で、その背景には関係機関の児童虐待防止に対する意識や感度の高まりがあるとされています。日野市における令和5度児童虐待受理件数は1,125件と過去最多を記録しており、全国的な傾向と同様に、心理的虐待の割合が最も高くなっています。市では、重篤事例の未然防止・対応だけではなく、令和元年に閣議決定された“体罰ゼロの社会”の実現のため、子どもの権利擁護の視点から丁寧な相談対応と防止啓発に注力しています。
当日は、子育て中の保護者、民生員、保育園や児童館等の児童福祉施設職員等、計131人が参加しました。児童虐待が子どもに与える悪影響、感情的にならない子育てのポイント、支援者が保護者に労いの気持ちをもって接する大切さなど、子育てを担う保護者やそれを取り巻く関係者にとって欠かすことのできない視点をご教授いただきました。途中には参加者同士での意見交換が行われました。参加者からは親に寄り添った対応をしたいといった旨の意見があり、講師の軽妙な語り口も相まって、和やかで学び豊かな講演会となりました。
市では、令和6年5月27日より、子ども包括支援センター「みらいく」を市独自に開設し、子育てに関するすべての機能を一つの建物で対応できるようにしました。「子育てしたいまち、しやすいまち」のため、児童虐待対応はじめ、子育て施策について総合的な連携体制をさらに推し進めていきます。
■児童虐待防止啓発パネル展示
期間:11月1日(金)~11月30日(土)
場所:日野市役所1階 市民ホール ※日曜日を除く
七生支所展示スペース
子ども包括支援センターみらいく1階
多摩平の森ふれあい館3階(Wリボンパネル展として実施)
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