トランプ政権の経済政策、外交、社会問題への対応はどうなる? アメリカの未来を見通すための必読書




 NHK「クローズアップ現代」への出演でも注目される国際政治学者・三牧聖子さんの著書『Z世代のアメリカ』が11月18日に増刷出来し、累計4刷となりました。
 反リベラリズム、ジェンダー平等、イスラエル政策――さまざまな角度からアメリカの“現在”と“未来”を分析した『Z世代のアメリカ』は、新書大賞2024で第4位に選ばれるなど高い評価を得ています。
 2024年大統領選挙のトランプ氏勝利により、経済政策や国際情勢への影響など、あらゆる面で変化が予想される今、トランプ政権の「脱」例外主義ハリス氏のアメリカ国内での評価、さらには人口の約2割を占め、今後社会の中心となっていく「Z世代」の切実な関心や問題提起など、大国のリアルな姿を描き出した本書は、今後の国際情勢を見通す上で必読の一冊といえます。
■各紙メディア、SNSで絶賛の嵐!
本書は矛盾だらけのアメリカの深層をつぶさに探る。アメリカの底流に迫るには何本もの補助線が必要だ。Z世代は不可欠の一本。読み応え十分の一冊である。
――橋爪大三郎(社会学者、毎日新聞2023年9月30日付)

注目のアメリカ研究者による挑戦的な本だ。
ウクライナ戦争を機に専制主義の脅威や台湾有事への対応が盛んに語られる日本では、「強いアメリカ」待望論が主流である。アメリカ頼みは日本の現実だ。だが、その「強いアメリカ」論に疑義を挟む。
――杉田弘毅(共同通信社論絶委員長、週刊新潮2023年11月16日号)

Z世代の若者たちが差別や戦争に抗しながら、社会が抱える脆弱さについて向き合おうとする姿勢について粘り強く論じ、彼らが、新自由主義的な感情が危うさを孕むと批判されるSNSを駆使しながら、共感や対話を諦めない力にも希望を見出している。
――小川公代(英文学者、図書新聞2023年12月24日号)

傲慢で独善的な「強さ」とは異なる、「新しい強さ」の源泉としての多様性を前向きに評価し、そのためにアクションしていくZ世代の姿と、彼らがいずれ担うであろう新しいアメリカへの希望が、本書の読後感をいっそう清新なものとしている。
――橋本麻里(ライター・編集者、産経新聞2023年8月19日付)

印象的なのは「あるべき米国」を目指して社会運動を牽引するリベラル派のZ世代に対する著者の温かい眼差しだ。米国の正義を必ずしも敵対視しないその姿に、より協調性に満ちた、公正な世界の可能性を見出している。
――渡辺靖(アメリカ研究者、公明新聞2023年9月18日付)
■NHK出版デジタルマガジンで試し読み公開中
本書の「はじめに」全文ほか、試し読みを多数公開しています。
『Z世代のアメリカ』試し読み一覧https://nhktext.jp/cdgbr
■『Z世代のアメリカ』目次
第一章 例外主義の終わり――「弱いアメリカ」を直視するZ世代
第二章 広がる反リベラリズム――プーチンと接近する右派たち
第三章 米中対立はどう乗り越えられるか――Z世代の現実主義
第四章 終わらない「テロとの戦い」――Z世代にとっての9・11
第五章  人道の普遍化を求めて――アメリカのダブル・スタンダードを批判するZ世代
第六章 ジェンダー平等への長い道のり――Z世代のフェミニズム
第七章 揺らぐ中絶の権利――Z世代の人権闘争

三牧 聖子(みまき・せいこ)
1981年生まれ。国際政治学者、同志社大学大学院准教授。東京大学教養学部卒業、同大学院総合文化研究科博士課程修了。米ハーバード大学日米関係プログラム・アカデミックアソシエイト、高崎経済大学准教授などを経て現職。専門はアメリカ政治外交史、平和研究。著書に『戦争違法化運動の時代』(名古屋大学出版会)、共著に『私たちが声をあげるとき――アメリカを変えた10の問い』(集英社新書)、『自壊する欧米』(集英社新書)、共訳書に『リベラリズム 失われた歴史と現在』(青土社)、がある。

■商品情報


書名:Z世代のアメリカ
著者:三牧聖子
出版社:NHK出版
発売日:2023年7月10日
定価:1,023円(税込)
判型:新書判並製
ページ数:240ページ
ISBN:978-4-14-088700-4
NHK出版ECサイト:https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000887002023.html
Amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4140887001/


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