京都三条会商店街の『碓屋』は、和の一品が充実。飲みながら最後はうな丼で締める愉しみを。

京都の三条会商店街に、ぜひ夜に行ってほしい鰻屋がある。 鰻を食べるときは、だいたいがそれを目的に鰻屋に行くことが多い。

店を訪れても、うな重やうな丼だけ食べていた。いや、そもそも関西には品書きにそれだけしかない店が多いような気がする。

『碓屋』は、昼はうな丼だけを食べにくる客も多いが、夜は違う顔を見せる。

店主の碓井大聖さんは鰻割烹で修業経験のある料理人だから、上品に盛られた炊き合わせや、サクッとした食感のかき揚げ、フォルムが完璧なう巻きなど、夜メニューの和の一品はどれもレベルが高く、食べたくなるものばかり。

だから、つい飲みたくなる。たいていの人が飲みながら一品を堪能し、そして最後にうな丼で締めるのだ。

皮はカリッ、身はふっくらと焼かれた鰻と、コシヒカリを自家精米するというご飯の相性が抜群のうな丼は、これだけを目的にしたいほど。

だが、鰻にいきつくまでをゆったり愉しみたいのも『碓屋』であればこそ。

うな丼2840円。

野菜たき合わせ990円。

『碓屋』

住所/京都府京都市中京区三条通大宮西入ル上瓦町58

※こちらの記事は、関西の食雑誌「あまから手帖」がお届けしています。

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