Apple社から追放された創業者スティーブ・ジョブズ
アップル社を創業したスティーブ・ジョブズは、常人の3倍の速度で人生を駆け抜けたと言われています。
彼はマッキントッシュを始め、ipod、iPhone、iPadなど、数多くの新製品を作り出し、私達の生活をより素敵なものにしてくれました。
ウォルター・アイザックソン著『スティーブ・ジョブズ 1』によると、1976年にスティーブ・ジョブズ(以下ジョブズとする)は、友人のエンジニアであったスティーブ・ウォズニアックとアップルコンピュータを創業しました。
彼らが開発した “Apple2” というコンピュータは大ヒットし、ジョブズは23歳で純資産が100万ドルを超え、25歳の時には1億ドルを超える資産を手に入れ、成功者として有名になっていました。
急成長するアップルでしたが、彼らの会社はまだまだ若く、外部の優秀な経営者を必要としていました。そこでアップル社の取締役会は当時、ペプシ社の社長であったジョン・スカリーを経営者として迎えました。
しかし、ジョブズとスカリーの方向性は異なっていたので彼らの溝は深くなり、遂に取締役会はジョブズを会社から追放しました。
ピクサーがアカデミー賞受賞。息を吹き返したジョブズはApple復帰
アップルから追放されたジョブズは、ネクスト社という新会社を作り、その一年後にはピクサー社の元になるCG部門を映画監督ジョージ・ルーカスから買い取りました。
「トイ・ストーリー」などの大ヒット作品を誕生させたピクサーはアカデミー賞も受賞し、ジョブズも以前の名声を取り戻すほど有名になっていました。
その頃、ジョブズのいないアップル社は、OS市場をマイクロソフトに占められて業績はあまりよくない時代でした。
ジョブズが作ったネクスト社のOSに目をつけたアップル社は、ジョブズごと会社を買収し、ジョブズはまたアップル社のCEOとなりました。
この時ジョブズは、アップル社を救うために年俸1ドルでCEOを引き受けたのも、大きな話題となりました。その後のジョブズの活躍は皆さんが知る通りです。
すい臓がんで苦しみながらもアップル社の再建を成功させ、数多くのイノベーションを起こし、ジョブズは2011年10月5日に死去しました。