舞台「オセロー」の制作発表記者会見が15日、東京都内で行われ、出演者の中村芝翫、檀れい、神山智洋(ジャニーズWEST)、前田亜季ほかが出席した。
シェークスピアが残した四大悲劇の一つを舞台化。襲名後、初となる翻訳劇への出演でオセロー役に挑戦する芝翫は「まさかこの年になって、シェークスピアの作品をやらせていただけるなんて夢にも思っていなかった。シェークスピアというのは“遠いところの作品なのかな”と思っていたので、今回思いがけず声を掛けていただいたこと、感謝しております」と喜びを語った。
神山は、忠臣イアーゴーを演じる。当初は今井翼が同役を演じると発表されていたが、今井がメニエール病の治療のため活動を休止。これを受けて神山が同役を引き継ぐことになった。
芝翫は「残念ながら、翼くんはご病気でしたが、本当に早く治ってほしい。また一緒にお芝居をしたいなという思いが強いです」とエールを送った。
一方、神山については「私の友達の生田斗真くんから『神山は大丈夫です』というふうにご連絡をいただいた」とエピソードを披露した。
「イアーゴーは、いろんな俳優さんと話しても、みんなが『やりたい』という役。この若さでその役とめぐり会えるなんてうらやましい。若いのでいろんなことを言う人がいるかもしれませんが、神山くんならではのイアーゴーが作っていけるものだと思っています」と期待を寄せた。
神山は「話を頂いたときは、まさか僕がシェークスピアをやる日が来るとは…とびっくりしましたが、いずれは挑戦してみたいお芝居であったので『やった!』という喜びの気持ちで台本を受け取りましたら、とんでもないせりふの量でして…。何度か本読みをやらせてもらいましたが、既に(演出家から)しごかれております」と苦笑した。
また「先輩の今井翼くんから『よろしくお願いします』というお言葉を頂いたので、翼くんの思いも背負って、しっかりと、自分なりのイアーゴーを演じたい。『オセロー』の世界観を引っかき回してぶっ壊していきたいと思います」と言葉に力を込めた。
舞台は9月2日~26日、都内の新橋演舞場で上演。