SIMフリー、3つのデメリット

1.端末の割り引きが無いから高い!

国内大手キャリアは割賦払い&通話定額orデータ定額などのオプションに加入することで、端末の割り引きサービスを受けることができます。これにより「実質0円」といったような買い方もできるんですよね。

一方でSIMフリーモデルはアップルストアでの購入となるため、このようなキャリアの割引サービスを受けることができません。

【iPhone 6/6 Plus販売価格】
・docomo
iPhone 6およびiPhone 6 Plusの販売価格について
https://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/pages/140914_00.html

・SoftBank
ソフトバンクモバイル、9月19日よりiPhone 6、iPhone 6 Plusを日本で発売
https://www.softbank.jp/corp/group/sbm/news/press/2014/20140917_01/

・au
iPhone 6 機種代金|料金・割引
https://campaign2.au.kddi.com/iphone/ryokin/price.html?bid=we-we-tpmpr-0024


2.キャリア請求の分割払いができない!

キャリアで購入する場合は、毎月の利用料金から請求されることになるため、当日は1円も持って行かなくてもiPhone 6/6 Plusを購入することができます。一方でアップルストアの場合は、iPhone 6の最安モデルで6万7,800円から。これだけのお金を用意しておく必要があるのです。

一応アップルでは金利0円のローンも組めるので、分割払いにするということもできますけどね。ただし、「ローン」っていう言葉の響きに拒否反応を示す人も多いのではないでしょうか。


3.キャリアがSIMフリー対応をうたっていない!

SIMフリーであれば、どこのSIMカードでも利用できる。これは仕様上明らかになっていることですが、「iPhone 6/6 Plusに既存のSIMカードを入れたら利用できるのか?」と、キャリア側に問い合わせてみたところ、以下のような返答が帰ってきました。

・docomoの場合
「SIMフリーのものに関しては、動作保証していない。通信ができないなどのトラブルが起こる可能性もある」

・SoftBankの場合
「動作保証はできない。例えばパケット定額が外れるようなケースがありえる可能性も…?」

・auの場合
「可能です。nanoSIMサイズならばそのまま差し替えれば利用できます」

(※これらは個人的に問い合わせた際のサポートセンターご担当者様から、私に向けたユーザーへのサポートとしての回答です。キャリア全体としての公式回答ではない可能性もあるのでご注意ください)

au以外は保証外としています。自社製のSIMカード+iPhoneのセットにして販売してるものではないため、このようなアナウンスにならざるをえないところではないでしょうか。規格上はおそらく問題なく使えるはずですが、何かしらのトラブルが起こっても対応できないよ! ということですね。その反面、auの潔さはちょっと見直しました。

というわけで、既存のSIM利用に関してはやや注意も必要です。規格上はキャリアのSIMのカードでも利用できるはずですが、まだデータ通信やテザリングを試したという実例が上がっていないのが不安の種。実はパケット定額が外れていて高額な請求がきた! なんて可能性もありえるので、docomoとSoftBankに関しては、ひとまず様子見としたほうが安全かもしれません。


このようにSIMフリーにはさまざまなメリットがあり、同時にデメリットもあります。しかし、自分の利用スタイルや通話量、データ通信量などを踏まえた上で上手く運用すれば、キャリアのiPhoneとはまた違った優位性が出てくることは確かです。導入までの敷居はやや高くなりますが、今回はSIMフリーという選択肢も検討してみてはいかがでしょうか。

その前に在庫はあるの!? って問題もありますけどね。噂によるとアップルストア表参道店が当日在庫多めらしいですよ。

ガジェット、PC、家電を中心にフリーライターとして活動中。ウレぴあ総研をはじめ、ハピママ*、ギズモード・ジャパン、コタク・ジャパンなどのWebメディア。雑誌・ムックなどの紙媒体などでも幅広く執筆。趣味は「農業」、ライター仲間からは「兼業ライター」と言われることも。