カウンセラー今井さいこが、自身の妊活経験から、妊活中に陥る心の罠とそのケア、夫婦で妊活に取り組むためのポイントなどをお伝えしていきます。
日本は不妊大国!?
日本では、6組に1組の既婚カップルが不妊で悩んでいると言われています。最新の調査の中には、4組に1組というものもあり、その数は年々増えているようにも感じます。
約16~25%の夫婦が不妊で悩んでいると考えると、決して少なくはない夫婦が不妊に悩んでいると言えます。
ただし、「不妊」の定義は曖昧です。
一応、WHOでは「夫婦生活があるにもかかわらず2年間子どもができない場合は不妊」という定義がなされていますが、日本の基準はありません。
日本は特に「セックスレス大国」とも言われているように、そもそも夫婦生活がほとんどないカップルも多いので、一概にこの「2年」という定義に当てはめることもできないように個人的には感じています。
「不妊」という言葉はショッキングな言葉でもありますが、身近なこと、誰にでも起こることと捉えて、前向きに妊活に取り組みましょう。
不妊の原因は誰にあるの?
みなさんは、不妊の原因は男女どちらにあることが多いと思いますか??
答えは、約50%が男性の問題だと言われています。
つまり、不妊の原因は男女半々にあるのです。
なかなか子どもを授からないと「女性に問題があるのでは?」と思われがちです。
特に、親世代や男性はこの手の知識がほとんどないので、「うちの嫁がなかなか妊娠しない」という言い方をする方が多く、女性が傷つく大きな要因にもなっています。
そのため、女性が1人で婦人科に行くことから妊活が始まることも多いのですが、この数値を見ると、本当は夫婦2人でクリニックに行くことが妊娠への近道であることはわかると思います。
また、たとえ夫婦のどちらかに原因があったとしても、それは夫婦2人の問題として受け止めることが妊活においてストレスを溜めない秘訣でもあり、今後の良好な夫婦関係を築く上でも重要なことです。