どのような時に失敗したかを書き出してみる
まずたしかめておくべきは、自分が失敗してしまうことが、本当に改めなければいけないことなのかということです。失敗というとネガティブにとらえがちですが、冷静に考えてみたら、改めなければいけないほど深刻なものとは限らないこともあります。
そのうえで自分が変えていきたいと考えるのであれば、どのような時に失敗したかを箇条書きで結構ですので書き出してみましょう。
同じ失敗について、思い出す限り箇条書きで書き連ねるようにします。そのプロセスの中で、なぜ同じような失敗を繰り返すようになったか、思い当たることが出てくるかもしれません。
思い出せなければ、無理に思い出す必要はない
たとえば、異性にはざっくばらんに話せるのに、ステディな関係になりたい異性とは緊張してしまって結局自分の思いを伝えるチャンスを生かせないまま終わってしまう失敗経験を書き連ねていたら、思春期の頃、好きな異性に告白して笑われた苦い経験を思い出した。
順を追って見てもらうだけの理路整然としたパワーポイントを作れるのに、いざプレゼンとなると、異様なくらい緊張して必ず失敗してしまう経験を書き連ねていたら、学生の時にみんなの前で発表したら嘲笑されたことを思い出した。
もし、失敗に関連するようなことを思い出したら、それがどんなに些細なことであっても、「自分はそれだけ辛かったんだ」と考えるようにしてみましょう。
そうすることで、自分はそういった辛いことがあったから、つい身構えてしまうんだということを意識することができます。そうなれば、同じようなシーンに出会っても、大きな失敗はしにくくなります。
もちろん、過去の失敗を箇条書きにする中で、何も思い出さないこともあるでしょう。無理に思い出す必要はありません。
失敗を箇条書きで書き連ねることで、失敗しやすい自分を冷静に見つめられるようになり、多かれ少なかれ「思い出せないほど過去に辛いことがあったにせよ、今の自分なら乗り越えられる」と考えられるようになります。こうなれば、失敗しやすいシーンが訪れた時に、冷静に対応しやすくなるはずです。