「夫と家庭内別居になった直接の理由って、正直に言えば思い出せません。

家庭より仕事を優先してばかりの夫とは娘が生まれてからずっと家事や育児のことで喧嘩が絶えず、娘のことで手一杯の私は夫の顔を見るのが嫌で、子ども部屋に閉じこもるようになりました。

夫の食事などは用意するし家事もしますが、一緒に食べることはせずリビングで三人で過ごすこともしません。

最初のうち、夫は『出てこい』と文句を言っていましたが、『疲れているから』『あなたの世話までする体力はないから』と返すと、不機嫌そうに黙りましたね。

娘とだけ向き合っていればいい今はまだ気楽ですが、ずっとこれではいけないとも思っています。

実家の母に相談すると『このままだと離婚を迫られるかも』と言われ、さすがにそこまではしたくないし、かといってどう歩み寄ればいいのか、わかりません。

最後の綱でLINEでだけはやり取りを続けていて、娘の報告しかしないドライな文章で夫からの返信もないですが、今は少しずつ『がんばってね』という言葉も入れるようにしています。

私から折れるのはしゃくに障る部分がどうしてもあり、でも夫に変化を期待しても難しいだろうし、今の状況をどうにかしたいなら結局は私が変わるしかないのですよね。

どうして家庭内別居を解消したいのか、『離婚したくない』のはなぜなのか、自分の気持ちときちんと向き合わなければと焦ってばかりです。

似たような感じで夫と距離があるママ友たちと話していて、『LINEがつながっているなら正直な気持ちを書けば』とアドバイスをもらいました。

夫がどう出るかはわからなくても、話し合うきっかけを作らないといけないですよね……」(30代/専業主婦)

一度きっぱりと離れてそれで生活が落ち着いてしまうと、元の状態に戻りたいと思ってもきっかけ作りから苦労します。

このケースの場合、女性は離婚される可能性への不安が強く、そのために家庭内別居を解消したいのなら、まず「なぜ離婚したくないのか」を自身が理解することが、円満な解決では必須です。

家庭内別居を受け入れている夫にも考えはあり、元に戻るためには本心をきちんと伝えられる勇気が大切なのですね。