
天才ギタリスト、ジミ・ヘンドリックスが頂点に昇りつめた伝説の2年間を描いた映画『JIMI:栄光への軌跡』が2015年4月に公開されることが決定し、ティザービジュアルが解禁された。
ジミ・ヘンドリックス(1942年~1970年)は、エレキ・ギター奏法の常識を根底から覆したと言われる天才ミュージシャン。27歳でその生涯を終えたが、現在活躍するすべてのロック・ギタリストに多大な影響を与え、ロック史上最も偉大なギタリストと称さている。
『JIMI:栄光への軌跡』は、無名のバックミュージシャンだったヘンドリックスがニューヨークを離れ、イギリスでデビューを飾った1966年から1967年を描くもの。人気ヒップホップデュオ、アウトキャスト(OUTKAST)のメンバー、アンドレ3000ことアンドレ・ベンジャミンがヘンドリックスを演じ、『スリー・キングス』の原案や『それでも夜は明ける』の脚本を手がけたジョン・リドリーが脚本・監督を務める。
リドリー監督は、ヘンドリックスの楽曲『Send My Love to Linda』を初めて耳にした時、心を打ち抜かれ、ヘンドリックスについてもっと知りたいと興味を惹かれたという。そして「いったい、リンダ(キース・リチャーズの彼女、リンダ・キース)は何者だろう?」と、リンダのバックグラウンドや、彼女がヘンドリックスに与えた影響について調べ、脚本を書き始めるまで5年のリサーチを行った。映画は、無名だったヘンドリックスがいかにしてスターダムへと駆け上がっていったのか、その過程でどのような人と、どのような関係を築いたのかを描く一方で、もうひとつのテーマとしてリンダとの関係や、今まであまり公にならなかったヘンドリックスが愛した女性、キャシー・エッチンガムとの関係にも焦点を当てているという。
ベンジャミンはヘンドリックスを演じるにあたり、一日8時間のギター練習を2か月半続け、右利きだったため、左手でギターを弾くことをマスターした。彼もまた数々のリサーチを行ったといい「ミュージシャンとして何年も前にヘンドリックスについて書かれた本を読んでいたから、少しは知っていた。いや、知っていると思っていたと言ったほうが正しい。知らない事の方が圧倒的に多かった。資料を読み込んで、彼が何を言って、何を思ったのか想像できるようになった」と語っている。
『JIMI:栄光への軌跡』
2015年4月、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開