
料理家の松本日奈さんが、キッチンにまつわるあれこれをつづる連載「キッチンにひと工夫」。
今回は、実山椒の塩漬けをご紹介します。
料理のアクセントに、たまらない!
梅に山椒にと、6月は“手仕事”の季節。「ああ、今年もこの時季になったなあ」とうれしくなります。
手間はかかりますが、できあがったときの喜びと口にしたときの美味しさに、「あのひと手間をかけてよかったな〜」と思うものです。
今回ご紹介するのは「実山椒」の下処理と塩漬け。
先日、袋にいっぱいの実山椒をいただきました。無類の山椒好きの私にはたまらないこの量!
なかなか根気のいる作業ですが、ゆったりした気持ちでネトフリでも観ながらやるのもけっこう楽しいですよ。
塩漬けした実山椒の食べ方は、次回でご紹介しますね!
<下処理>
実山椒は新鮮なうちに下処理をするのが美味しさのカギ!
まず、実山椒をひと粒とって、緑色の皮をむいてみてください。実が白ければ、新鮮な証拠です。
ひと枝ずつ手にとって、枝から実山椒を外します。
なかなか根気のいる作業ですが、ネトフリでも観ながらゆったりした気持ちでやるのもけっこう楽しいですよ。
<下ゆで>
枝からを外す作業が終わったら、たっぷりの湯を沸かし、水に対して1%の塩(水が1Lなら塩は10g)を溶かします。沸騰させ、実山椒を入れて2分30秒ゆでます。
ざるにあげて、氷水に1時間ほどさらします。

自分は食べられないのに、実山椒が乾くのを見守ってくれている愛犬オーブ
ざるにあげ、キッチンペーパーを重ねた上に広げ、水けをできるだけとります(私は扇風機を1時間くらいあてて乾かしています)。
これで下処理は完了です。
<塩漬け>
ボウルに、下ゆでして乾燥させた実山椒と塩(実に対して5%の量)を混ぜ合わせます。
清潔な瓶に入れて冷蔵庫で保存。塩が溶けたら食べ頃です。冷蔵庫で1年ほど保存可能ですよ。
大量に買ってしまうと、どうしても腰が重くなってしまいがち。初めての方は、ぜひ少量から試してみてください。鮮度が大事ですから。
枝から外して下ゆでされたものも売っていますので、塩漬けから始めてみるのもいいでしょう。美味しさから実山椒の魅力にふれて、いつか下処理から挑戦いただけるとうれしいです。
では次回「実山椒の食べ方」の記事でお会いしましょう!
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