KONAMIとNPBがeスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」を共催
コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)と日本野球機構(NPB)は7月19日、都内で会見を開き、KONAMIのゲームソフト「実況パワフルプロ野球(パワプロ)」を使ったeスポーツリーグ「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ」を共催すると発表した。老若男女を問わずに参加できるeスポーツに取り組むことで、野球ファンの裾野拡大を図る。
発表会に登壇したNPBの斉藤惇会長は、「eスポーツはアジア競技大会の正式メダル種目や国体の文化プログラムに採用されたりと、スポーツ行事として扱われるようになってきた。eスポーツを取り入れることで、既存の野球ファンに加えて、さらに幅広いファンを募りたい」とコメント。同会場でパワプロを使って行われた始球式で、斉藤会長は154km/hのストレートを投げ、昨年の最強プレイヤーになったマエピー選手からストライクをとった。
同じく登壇したコナミデジタルエンタテインメントの早川英樹代表取締役社長は、「昨年は、パワプロの最強プレイヤーを決める『パワプロチャンピオンシップス2017』をNPBの公認で開催できた。その実績をベースに今年はさらに一歩進む。eBASEBALLを通じて、野球ファンを拡大したい」と話した。
「eBASEBALL」は、NPBが統括する全12球団それぞれにプロ野球eスポーツ選手を登録し、7月25日に無料で配信されるPlayStation4用ソフト「実況パワフルプロ野球 チャンピオンシップ2018」を使ってペナントレースを行う。なお、「実況パワフルプロ野球2018」をオンラインアップデートすることでも参加できる。
7月30日から8月5日までオンライン予選を行い、8月26日に西日本で、9月1日に東日本でそれぞれオフライン選考会を開催。これを通過した選手は、面接を経て9月29日のドラフト会議に参加する。ドラフト会議では、12球団が3名ずつ計36名の選手を指名する。
ペナントレースは、11月から12月の初頭までの毎週土日で第4節まで行う。土曜日はパリーグ、日曜日はセリーグの試合を動画配信サイトで配信する。リーグの代表決定戦は12月16日、eBASEBALL日本シリーズは1月12日の「パワプロチャンピオンシップス2018」の会場で開催する。
始球式に登場したマエピー選手は「パワプロチャンピオンシップス2017」の優勝者。会見では、「20年以上パワプロをプレイしてきた。一見かわいいキャラクターたちが野球をしているように見えるが、上級者同士の戦いは、本当の野球を見ているような感動がある」と魅力を説明した。
eBASEBALLでは、賞金ではなく、チームやゲームのプロモーションに協力することに対する報酬を渡す。総額は1200万円。日本シリーズで優勝すると、一人当たり107万円の報酬が出る。NPBとコナミは今後、オフライン大会の会場や、試合の様子の配信先、レギュレーションなどの調整を進めるという。
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