
梅雨の時期になるとSNSなどでもちらほら見かける梅仕事。
なんとなく気になりつつも「難しそう………」とためらっている方は多いのでは?
私もそんな一人でしたが、一度やってみたら思いのほか楽しくて簡単なんです!
今回は、はじめての「梅干し」づくりに挑戦する方向けに、ジップ袋でハードル低く仕込む方法をご紹介します。
完熟梅の良い香りに癒される
この時期になると出回る梅。
南高梅や青梅、小梅など「どれを選べばいいのかわかりにくい」のも梅仕事を難しく感じる理由のひとつ。
梅干し向きの梅は、黄色く熟した梅です。
が、完熟した状態では傷みやすいため、青梅の状態で売り場に並んでいます。
ただし、梅は追熟するため、売り場で青梅がだんだん黄色くなってきているものも。
それを選ぶとすぐに仕込めますよ。
熟して黄色くなった梅は、あんずのようなもものような甘~い香りがしてきて、うっとりしてしまいます。
梅干しではなく、梅酒やカリカリ梅をつくりたい場合は青梅を選んで下さいね。
材料は梅と粗塩、この2つだけ
使う材料は梅と粗塩のふたつだけ。
梅はだいたい1㎏ずつ売られていますが、1㎏の梅が入る容器ってなかなか家にないですよね……!
今回はMサイズのジップ袋で気軽につくれるよう、約500gで仕込みます。
梅500gに対して、塩15~20%くらいで漬けるのが一般的。
今回は計算が簡単で失敗しにくい20%の100gにします。
20%だと、かなりしっかり塩辛い梅干しになりますが、その分保存がきくので長く楽しめますよ。
塩分が気になる方は減らしても作れますが、15%未満だと塩分濃度が低くなりカビが生えやすくなるので注意。
①爪楊枝でへたを取る
梅が木に実っていた名残のヘタを、爪楊枝を使って取り除きます。
爪楊枝の先端を、果肉を傷つけないよう縁にグイッと押し込むと、ポロリと取れて気持ちがいい!
②洗って、水気をしっかり拭き取る
ザルなどに入れて流水で洗ったら、キッチンペーパーなどで水気をしっかり拭き取ります。
ヘタを取り除いたくぼみは、キッチンペーパーの上から爪楊枝で優しく押し込みます。
この水気を拭き忘れると、カビが生えたり失敗する原因になるのでご注意を。
時間があれば、さらにこのままザルにならべて数時間置いておき、水分を乾燥させます。
③塩と梅を「ジップ袋」に入れて漬ける
ジップ袋に塩の1/3量、梅の半分、塩1/3、残りの梅、残りの塩の順番で入れて、ジップをしめます。
ジップ全体を軽く振ったり、やさしく撫でたりして、塩をなじませます。
しっかり空気を抜いて、汁気が漏れないように、金属以外のトレーやお皿に乗せて漬けておきます。
(梅酢は酸が強いので、ジップ袋を二重にしたり、金属以外のトレーや容器に乗せて保管します)
1日に数回、上下を返したり軽く動かしたりすると、梅酢(梅の果汁と塩が混ざったもの)が仕上がるのが早くなりますよ。
動かしたら、都度空気を抜くのを忘れずに。
4~5時間も経つと、梅から水分が出て塩が溶け始めます。
時々様子を見ながら混ぜては、空気を抜くようにしてください。

漬けて、1日経った状態

漬けて2日経った状態。ほぼ塩が溶けて梅酢が仕上がっているので干して良さそう!
④干す
数日漬けておき、塩が溶け切って梅酢が仕上がったら……。
晴天が3日続く予報の日を見計らって、ザルに並べて天日に干します。
いわゆる「土用干し」です。
夏の土用の頃は“晴天が続き、日差しが強い”ことから、この時期に天日干しをすると良いと言われています。
朝からお昼過ぎくらいまで干しますが、時々ひっくり返して、まんべんなく日光に当てるといいですね。
消毒した瓶などに移して、数週間から数か月おくと、馴染んで美味しく食べられますよ。
梅干しらしい赤い色に仕上げたい場合、赤紫蘇で着色するのですが、今回は、梅だけの白っぽい梅干しのつくり方を紹介しました!
ポイントと注意点
梅は空気に触れるとカビやすくなります。
ジップ袋に「空気が溜まっているな」と思ったら、都度空気を抜くようにしてください。
心配な場合は、水気を拭き取って乾かした後、食品に直接吹きかけられるタイプのアルコール消毒を使うと効果的です。
ジップ袋の内側と梅にもシュシュッと吹きかけて、素手で触らないよう使い捨て手袋を使うのもおすすめ。
さらに冷蔵庫に入れると、少し時間はかかりますがより安心!
梅仕事、興味がわいた方は、スーパーに梅が並んでいる今のうちに、ぜひチャレンジしてみてくださいね~!
価格および在庫状況は表示された06月23日18時のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で表示されている価格および在庫状況に関する情報が適用されます。
この記事のリンクを経由して製品を購入すると、アフィリエイト契約により編集部、制作者が一定割合の利益を得ます。