
ペーパーフィルターの違いで、コーヒーの味はどれくらい変わるのか?
ハンドドリップ派なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
これまでも何度か検証したことがあるこの問いを、今回改めてORIGAMIのペーパーフィルターを使って検証してみることにしました。
ORIGAMIのペーパーフィルター2種セット
ORIGAMI 「ペーパーフィルター 円すい型・ウェーブ型セット」 825円(税込)
検証のきっかけになったのが、ORIGAMIから発売されているペーパーフィルターの2種セット。
円すい型とウェーブ型がそれぞれ50枚ずつ入っていて、形状による味の違いを比べてみるにはぴったりの内容でした。
以前から形状ごとの傾向は把握していましたが、ORIGAMI製のフィルターを他社製と比較することで、あらためてそれぞれの味の違いを確かめてみることに。
今回はこの2種に加えて、定番のHARIO製(円すい型)とカリタ製(ウェーブ型)もあわせて比較してみます。
紙の質感やフィット感にもメーカーごとの違いが

HARIO製(奥)/ ORIGAMI製(手前)
まず、円すい型のHARIOとORIGAMIを比べると、形状は似ているものの、紙の手触りに明確な違いがありました。
ORIGAMI製はよりなめらかで、ツルッとした質感。繊維が密に詰まっていて、湯の抜け方や風味の出方に影響がありそうです。

カリタ製(左)/ ORIGAMI製(右)
ウェーブ型も、カリタとORIGAMIでは手触りに同様の違いがありました。
また特に印象的だったのが、ウェーブの立ち方。
当たり前といえば当たり前ですが、ORIGAMI製はシャープな角が立っていて、ORIGAMIドリッパーにぴったりフィットする形状になっていました。
フィルターでここまで味が変わるとは
・コーヒー豆14g (エチオピア・中煎り)
・お湯225ml (90℃)
・注ぎ終わり 2:10
条件をそろえるため、使用する豆・挽き目・お湯の温度・注ぎ方はすべて統一。
抽出スピードと味の変化のみを純粋に見ていきます。
HARIO V60用ペーパーフィルター
・落ちきり:2:36
・味わい:カシスのようなベリー感が際立ち、4つの中でもっとも華やかでシャープな印象。
ORIGAMI ペーパーフィルター 円すい型
・落ちきり:2:27
・味わい:ストロベリーのようなやわらかい果実味。HARIOよりも少し穏やかで、透き通った後味。
カリタ ウェーブ ペーパーフィルター
・落ちきり:2:45
・味わい:丸みのある甘さが引き立ち、全体的にふくよかな味わい。
ORIGAMI ペーパーフィルター ウェーブ型
・落ちきり:2:32
・味わい:甘さは控えめながらも、香りのニュアンスが明瞭。すっきりとしたバランス型。
4種類を比べてみて驚いたのは、フィルターひとつで抽出スピードも風味もここまで変わるのかということ。
円すい型は全体的に酸やフレーバーが立ちやすく、ウェーブ型はまろやかで甘みが前に出る印象。
さらにORIGAMI製のフィルターは、HARIOやカリタよりもわずかに抽出スピードが速く、クリアで澄んだ味わいが出やすいと感じました。
「フィルターを選ぶ」という、コーヒーの楽しみ方
今回は条件を揃えて比較しましたが、実際にはそれぞれのフィルターに合わせて挽き目や注ぎ方を微調整することで、もっと個性を引き出すことができます。
とはいえ、ペーパーフィルターを変えるだけでここまで味の印象が変わるという事実は、あらめて面白いなと感じました。
これまで何気なく選んでいたフィルターも、「どんな味わいにしたいか」という視点を持って選ぶと、さらにコーヒーの楽しみ方が広がっていきそうですね。
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