3. パートナーズ像のウォルトは実際よりも背が高い
パートナーズ像のウォルトの身長は6フィート5インチ(約196cm)となっています。
実は、生前のウォルトの身長は、5フィート10インチ(約178cm)で、パートナーズ像のほうが少し高くなっています。
一方のミッキーマウスの身長は3フィート2インチ(約97cm)となっています。
パークにいるミッキーマウスと比べると身長が低いように感じますが、テレビ番組や映画『ファンタジア』ではこの設定が用いられています。
映画『ファンタジア』では、師匠である魔法使いのイェン・シッドと弟子のミッキーマウスが並ぶシーンがあります。
パートナーズ像の二人の身長バランスを見ると、このシーンの二人の身長バランスとほぼ同じになっているのです。
イェン・シッドを英語で書くと「Yen Sid」、逆に書くと「Disney」。
イェン・シッドもまた、ウォルトの分身なのかもしれませんね。
パートナーズ像の製作を手がけたのは、彫刻家のブレイン・ギブソン
ブレイン・ギブソンが像を作るときに苦労したのが、5本指であるウォルトと4本指であるミッキーマウスの手のつなぎ方でした。
最終的には、映画『ファンタジア』に登場するシーンをもとに作られています。
映画の中に指揮者のレオポルド・ストコフスキーとミッキーマウスが握手するシーンがあるのですが、そのシーンをもとにして像は作られました。
パートナーズ像のミッキーマウスは左手を腰に当てていますが、初期デザインでは左手にアイスクリームを持っていました。その後デザイン案が変わって、今の形に落ち着きました。
ウォルトのネクタイを見ると、何やらロゴマークが描かれているのが分かります。
これは「STR」をモチーフにしたロゴマークで、ウォルトが別荘を持っていたパーム・スプリングスの宿泊施設「Smoke Tree Ranch」の頭文字から取られています。
ウォルトは生前、自分の像をパーク内に立てることを認めませんでした。
それはウォルトの死後も同様で、妻であるリリアンがその遺志を守っていました。
パートナーズ像を作るにあたって、ディズニー社の幹部がリリアンのもとを訪れ、説得したと言われています。