異国の台所の香りも、サボテンの緑も。暮らしに旅の気配を添える6アイテム｜第2回・那須野友暉さん篇

Text and edited by 鮫島沙織

第二回目の今回は、料理や旅のシーンを数多く切り取ってきたフォトグラファーの那須野友暉さんにお話を伺いました。

旅や料理、植物など、興味の向くままに広がる世界。その延長に並んだ“欲しいもの”から、那須野さんの自由で深い好奇心が見えてきます。

那須野友暉（なすの ゆうき）さん
フォトグラファー。雑誌や書籍、ウェブメディアで、料理や旅、暮らしにまつわる撮影を行う。日本各地やネパール、ラオスなど国内外を巡り、各地で出会った風景や食文化を記録している。

Instagram：@yk_nsn、HP：yukinasuno.com/

那須野さんの、欲しいもの。

荻野恭子著『ロシア、大地が育む家庭料理』

ページをめくるたび、旅先の食卓に招かれるよう

料理研究家の萩野恭子さんによる、ロシアとその周辺国の家庭料理のレシピ本。本の題名に自分の「好き」が盛りだくさんだったので、欲しいものリストに入れていました。

ロシア料理が好きでよく関連本を読んでいるのですが、特に萩野恭子さんが好きです。世界各国の家庭料理を現地の家庭から学んでこられているところが素晴らしいなと思っています。
萩野さんが実際に現地で撮られた写真が、とてもクール。私も「シルクロードのパン」を作って、ユーラシア大陸を感じたいです。

『ロシア、大地が育む家庭料理』は現在、新刊を購入することが困難なため、荻野恭子さんの別の書籍を以下に紹介します。

田中糧機製作所 ソーセージ用口金セット フランクフルト用 No.3200

豚もラムも。好みの具材で、思い通りの味に。

以前この口金を使ってソーセージを作ったことがあるのですが、それがとても楽しくて。自分も欲しいなと思っています。

自家製ソーセージはたくさん作って冷凍しておけるし、中身も自分の好きなようにできるのがいいですよね。前回は豚肉で作ったので、次はラム肉で作ってみたいです。

Naturelo ブルーコーンマサ 青とうもろこし粉 500g

焼きたての香りに、またタコスパーティーがしたくなる

「コーンマサ」はとうもろこしの粉です。先日タコスパーティーをしたときに、このコーンマサでトルティーヤを作り、タコスにして食べました。香りがよく、本当においしかったのでリピート買い予定です。

ホワイトやイエローなど、違うコーンを使ったマサ粉もあるので、混ぜて使ってみたいと思っています。街中で手に入りづらいこういった商品が買えるのはオンラインの醍醐味ですね。

Anker PowerCore Fusion 5000

旅先でも日常でも頼れそうな、モバイルバッテリー兼充電器

充電器としても使えるモバイルバッテリーです。旅に行く時は国内でも海外でも基本的に25Lのバックパックで行くので、持ち物は厳選する必要があります。
今までの経験から、バッテリーとコンセントが一体になっていて、3台同時に充電できるものがベストだとわかったので、これを買いたいと思っています。

バッテリー容量は5000mAhと少なめですが、モバイルバッテリーとしてはスマートフォンを1回くらい充電できれば良いので、自分にとっては十分。日常から旅まで、あらゆる場面で使いたいです。

パール金属 圧力鍋 3.5L H-5040

プルドポークもカルニタスもホロホロに

一時期プルドポークのサンドウィッチづくりにハマっていたのですが、お肉をホロホロに煮るのが大変でした。それ以来、かれこれ5年以上は欲しいと思っているのですが、なぜかまだ買えていません。

購入したら、タコス用のカルニタス（お肉の煮込み）を作るのに使いたいです。また、ボルシチの牛肉をホロホロにしたり、東坡肉も作ったりできるなと想像しています。圧力鍋があれば時間もガスも節約できるので、とても重宝しそうです。

サボテン エキノカクタス 巌 実生

朴訥（ぼくとつ）とした姿のまま、ゆっくりと歳月を重ねてほしい

サボテンが好きなのですが、最も好きな品種の一つが「巌（いわお）」です。かなり昔に植物園で見かけた際、そのシンプルさに心を打たれました。朴訥とした感じがとても好きです。

小さいものを購入して、信じられないくらい大きく育ててみたいです。

那須野さんの、お買いものスタイル

オンラインは古い本を探すのにうってつけ

絶版になっている本を探すときはAmazonで探すことが多い、と那須野さん。ライフワークのひとつになっているテーマ「郷土料理」関連の本もよく探しているそう。

古書店が出店しているオンラインモール『日本の古本屋』も利用していますが、Amazonは古書の品揃えがとても豊富なので、Amazonで購入することも多いですね。1960年〜80年代ごろに出版された、郷土料理関連の本をよく買っています。

photo:那須野友暉

小説など、料理本以外の本もAmazonで買いますが、購入時は低い評価をつけているレビューを読んでから購入するようにしています。高評価の意見だけに引きずられて判断が偏らないようにするためです。

重要な機材や身につけるものはリアル店舗で

カメラ周りの機材は基本的にリアル店舗で、ものを見てから購入するそう。また、洋服などもリアル店舗で買うことが多いのだとか。加えて、個人のお店を支えたいという思いもあり、リアル店舗での買い物を大切にしているといいます。

重要なもの、たとえば写りに直結するカメラ周りの機材や身につけるものは、信頼できる人がいるお店で、話を聞いて実際に見てから買うのがいいと思っています。

本はオンラインでも買いますが、お店に行って買うこともあります。

旅でも日常でも、心惹かれる分野をとことん掘り下げている那須野さん。溢れる好奇心と探究心が、“欲しいもの”の一つひとつに息づいていました。

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