~日本国内での韓国語教育のさらなる発展に寄与~

 文京学院大学(学長:福井勉)は、本学外国語学部の新井保裕准教授が、韓国文化体育観光部 国立国語院主催「2025年国外韓国語研究者学術交流研修」に招聘され、2025年8月14日から20日まで韓国・延世大学校で実施された同研修に参加したことをお知らせします。
 本研修は、世界各国で韓国語教育に携わる優秀な研究者・教育者を対象に、韓国政府が毎年実施しているもので、新井准教授は、国立国語院が実施する「K-Teacherプログラム」(オンライン韓国語教員養成課程)を優秀な成績で修了した実績が認められ、2025年度の研修生として日本人で唯一招聘されました。

■「国外韓国語研究者学術交流研修」について

 国立国語院が毎年実施する「国外韓国語研究者学術交流研修」とは、国外における韓国語教育の質的向上と、世界各国の教育者・研究者間のネットワーク構築を目的として、韓国政府が毎年実施している公式プログラムです。主催は韓国文化体育観光部 国立国語院、主管は韓国の名門・延世大学校です。
 今年度は、各国の在外公館の推薦や、国立国語院が運営する教員養成課程「K-Teacherプログラム」の修了成績をもとに、世界各国から選抜された韓国語教育の専門家が招聘されました。ウクライナ、ベトナム、トルコ、エジプト、インド、スリランカ、ウズベキスタン、ロシア、カザフスタン、インドネシア、ジョージア、メキシコ、台湾、中国、日本の15の国・地域より計16名が、韓国語教授法に関する最先端の講義や模擬授業、文化体験、成果発表などを通じて、学術的・実践的な学びと交流を深めました。

■文京学院大学 外国語学部 新井保裕 准教授 プロフィール



■専門分野:社会言語学、韓国朝鮮語学(日韓対照研究、
      計量研究、文法、文字、コミュニケーション、
      メディア、移民、モビリティ)
■研究課題:メディア言語の日韓対照研究、
      日韓両語の類型的研究、
      中国朝鮮族コミュニケーションの多様性、
      モビリティとことばの関係
■所属学会:韓国日本語学会一般理事(海外)、
      社会言語科学会理事



■新井准教授の取り組みと成果

 研修期間中、日本における韓国語教育の現状について報告を行い、各国から集まった参加者と意見を交わしました。発表において、日本国内における学習者数の動向や学習目的の多様化、大学における韓国語教育の位置づけなどについて紹介したことで、他国における教育事情と比較した議論を深めるきっかけとなりました。また、本学外国語学部の韓国語教育についても紹介し、各国の先生方に関心を持っていただきました。ほかにも講義や模擬授業を通じて、外国語習得理論、AI・デジタル技術を活用した教授法、韓国語教師に求められる役割や資質などについて学びを深められただけでなく、文化体験や座談会を通じて多文化理解と国際的ネットワークの構築が進み、国境を越えた教育者同士のつながりが生まれ、韓国語を通じて世界に広がる実感を得ました。
 今回の研修を通じて得た知見や国際的視点は、今後、本学における韓国語教育のさらなる質的向上に活かしていきます。



修了式にて(左:新井准教授)

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