iPhoneのバックアップが原因で離婚するかもしれない。そんなことが会社の先輩(男性)に起こりました。なんと、彼のiPhoneのデータが奥さんのiPhoneに復元されてしまったというのです!!! 着信履歴、連絡先、SMS/MMSメッセージが次々と奥さんのiPhoneに筒抜けに…こ、恐すぎます。復元どころか、「二人の仲は修復できませんでした」とエラーを発せられてしまいそうです...。
今回、事件の経緯を本人の証言を交えながら、なぜ復元されてしまったのかを調査(事件編)。そして、こんなことが皆さんにふりかからないために、iOS5新機能のクラウドサービス、iCloudを使った安全なバックアップ管理の方法(対策編)に分けてレクチャーします。ヤバげなデータを保持されている方、急いで!
iPhoneデータ入れ替え事件発生!
会社の先輩(男性、以下X)は、自宅にPCが一台あり、奥さんと共用で使っていました。ユーザーアカウント(PCでは同じ一台でも使う人を分けることができるんです、実は)は分けておらず、iPhoneを管理するiTunesも二人共同で使っていました。以下、Xさんの証言。
X:「かみさんが自分のiPhoneの調子が悪くなったから、iPhoneをPCにつないでiTunesの復元をしたらしいんだよ。そしたら、なぜか俺が登録している連絡先とSMSとかが、かみさんのiPhoneに入っちゃって。『この連絡先のこの女性は誰?』とか言われるし。まずいよ…(冷や汗)」
だいぶ焦ってます。これはなんとか早急に、原因と対策をつきとめねば。
そもそもiPhoneのバックアップってなんですか?iPhoneは、iTunesと音楽やデータの同期をかけると、本体に保存されている内容をPCに保存(バックアップ)する仕組みになっています。OSやiTunesのバージョンが上がるたびにバックアップの時間が短縮されていますので、気が付かない人もいるかもしれません。これはiPhoneの調子が悪くなってある状態に戻したいときや、例えばiPhone3GSからiPhone4Sなど端末を機種変した際に、すぐに移行できる、本来非常に便利な機能です。実際、次のような項目が保存されます。
- 連絡先
- 電話履歴
- SMS/MMSメッセージ
- カレンダー、メモ
- 設定 など
iPhone の復元は簡単
iPhoneの復元はiTunesでできて、しかも手順は簡単です。細かい手順はあえて省きますが、「バックアップから復元」を選んで、相手のiPhoneバックアップデータを選択するだけです。(iPod touchでも復元できるかと思います)復元の際に、Apple IDは特にいりませんでした)
次回、対策編へ。