マクセルイズミの毛玉取り器「とるとるプロ」
マクセルイズミは毛玉とるとるの新製品「とるとるプロ」2モデルと「とるとるBasic」4モデル、電動シェーバーの新製品V8シリーズ4モデルを10月23日に発売した。いずれも機能をブラッシュアップするとともに使用空間に馴染むようデザインされている。
毛玉とるとるは40年間で累計出荷台数が700万台超
このところ朝晩はかなり冷え込み、間違いなく冬が近づいている。冬は厚手の衣類を着る機会が多くなり、毛玉取りが欠かせない季節。大活躍するのが毛玉取り器だ。
毛玉取り器の代名詞ともいえる毛玉とるとるは、マクセルイズミの旧社名である泉精器が1985年に開発して製品化。発売以来、40年間で累計出荷台数は約700万台を突破したという。その毛玉とるとるの新製品2シリーズがこのほど発売された。
新製品のとるとるプロはUSBケーブルによる充電と交流の両方式に対応し、本体色がアイボリーのKC-NW825-CとブラックのKC-NW825-Kの2モデル。同社の公式ショップでの価格は6480円だ。
とるとるBasicは充電式と乾電池式の2タイプがある。充電式は本体色がミルキーパープルのKC-NR525-VとペールベージュのKC-NR525-Cで、乾電池式は本体色がミルキーピンクのKC-NB325-PとペールグレーのKC-NB325-H。価格は前者が3980円で、後者が2980円である。
新製品ではデザインにこだわった。本体色にくすみカラーを採用し、スッキリとしたシンプルかつミニマルな形状はインテリアとも調和するたたずまいだ。同社では「これまでの製品は、どちらかというと家電色が強く出ていました。新製品は、カラーも含めて生活空間に馴染むというコンセプトでデザインされています」という。
全機種ともLongとShortの2つのふわふわリングを同梱。ふわふわリングは、生地と刃の間に適度な隙間をつくり、生地を保護する役割である。ジャージやトレーナーなどの毛玉を取るときはリングなしで、毛足が長い生地や極太の毛糸のセーターなどはLong、毛足が特に長くない生地や並太の毛糸のセーターなどではShortと衣類や生地によって使い分けが可能だ。
運転ではCareモードとPowerモードを搭載している。2つのモードは衣類に当たる刃の部分が異なり、Careモードは繊細な衣類の風合いを残しながら毛玉を取るときや衣類を着た状態で毛玉を取る際に適したモード。Powerモードは衣類を平らなところに置いて毛玉を取る通常時の使用に適したモードである。
薄手の衣類に特化したデリケート外刃を新開発
また、とるとるプロは通常のスタンダード外刃にプラスして、デリケート外刃が付属している。この刃はストッキングやタイツなど、薄手の衣類に対して使用するものだ。
同社によると、毛玉取りの課題の一つに挙げられるのが、非常に薄い生地の傷みや穴開き。デリケート外刃は、刃の穴をスタンダード刃よりも小さくして穴の数を増やすことで、生地に与えるダメージを低減した。
穴を小さくして数を増やすのは簡単なようだが、開発過程においては相当の苦労があったと同社では説明する。穴を小さくしすぎると生地の繊維が入りづらくなり、かといって穴を大きくすると生地に穴を開けてしまう可能性が高くなる。
「しっかり毛玉が取れて、生地を傷めない形状にするまで、何十パターンもの試作品をつくって検証を繰り返した結果、ようやく今の形状にたどり着きました」と同社では話す。
使いやすさとどこに置いても馴染むデザインを両立した毛玉とるとるの新製品は、これからの季節に大活躍すること間違いなしだ。
5年間交換不要の長寿命刃を採用した電動シェーバーV8シリーズ
毛玉とるとると同日に発売されたのが、電動シェーバーの新ラインであるV8シリーズだ。同シリーズは5枚刃と4枚刃の2タイプ4モデル。5枚刃タイプは本体色がブラックのIZF-V855W-KとブラウンのIZF-V855-Tで、4枚刃タイプはブルーのIZF-V845W-AとホワイトのIZF-V845W-Wである。
V8シリーズは、同社のフラッグシップモデルで採用されている長寿命刃のサステバを搭載した往復式シェーバー。サステバは外刃と内刃の材質がオーステナイト系のステンレス鋼で、マクセルイズミが培ってきた長年の製造技術によって広角90度のカット角による切れ味と、耐久試験を通して5年間の耐久性を実現した刃である。
一般的に電動シェーバーは、深剃りと肌当たりのどちらかが重視される傾向があるが、V8シリーズは両者のちょうど中間のバランスという。
本体は表面の凹凸の少ないノイズレス設計で、刃の保護や携帯などのためにマグネット式の蓋が付属している。蓋を装着すると全体が本体色で統一され、シンプルかつミニマムで洗練されたデザインだ。
同社によると、日常の一部としてどんな空間にも自然に溶け込むデザインを目指したという。マット調の色味や金属部分が表に出ないデザインは、良い意味で従来のシェーバーとは一線を画しており、置いた場所に馴染むような自然さを感じられた。
本体はUSB Type Cによる充電・交流式で、充電しながら使用することも可能。バッテリーの充電時間は2時間、1日1回3分の使用で約3週間持つ。ポップアップ式のトリマーを内蔵しており、IPX7基準に対応した防水設計により本体は丸ごと水洗いできるので、ヒゲ剃り後の手入れもラクで使用後も清潔に保てる。
電動シェーバーの替刃交換時期は使用後、1年半~2年が一般的だ。V8シリーズの交換まで5年間というのは突出したロングライフといえるだろう。そのデザイン性や質感については、ぜひ店頭で確かめてほしい。







